2005-06-01から1ヶ月間の記事一覧

海幸彦・山幸彦の伝説について

昨日、『古事記』に出てくる海幸彦・山幸彦の伝説について思いつきを書き留めましたが、ふと前から気になっていたことがあったのを思い出して河合隼雄『神話と日本人の心』の該当箇所を読み返しました。神話と日本人の心作者: 河合隼雄出版社/メーカー: 岩波…

自分の権威主義を反省

それにしても積ん読に岩波書店の本が多いのはよくない。これは当面読むあてもないのに、岩波の本なら内容も確かだろう、という漠然とした期待だけで買ってしまっている証拠ですね。自分の権威主義を反省しなければ。

竜宮はここ?

実は半月ほど前、妻の実家の法事で鹿児島を訪れたのだが、開聞岳の周辺を案内してもらった折りに長崎鼻という岬で、伝説の竜宮はここ、とか、豊玉姫ゆかりの地、とあるのが気になっていて、どんな伝説だったか確かめておこうと思ってそれっきりになっていた…

刺身に当たって

昨日はある方から秋田の銘酒「太平山」の大吟醸を頂戴しました。仕事の帰りに駅前のスーパーで見切り品の刺身(千円で4パック)を買って家で酒盛り。さすが大吟醸だけあって美味。でも酒に弱い私はグラス2杯で酔いがまわり、読書ノートをつけることなど忘…

萱野稔人『国家とはなにか』

映画の話ばかり書きましたが、別に本を読まなかったわけではありません。新刊ですが、萱野稔人『国家とはなにか』を読み始めました。『国家とはなにか』作者: 萱野稔人出版社/メーカー: 以文社発売日: 2005/06/17メディア: 単行本購入: 12人 クリック: 142回…

『パッチギ!』の上映会

昨夜は早稲田大学で映画『パッチギ!』の上映会がありました。 話題の映画だったのに見逃していたので、この機会に鑑賞。評判通りの傑作で、たいへん面白く満足しました。 劇中、オダギリ・ジョー演じるヒッピー風の青年が、キング牧師のIHave a dreamという…

『荀子』「天論編」

荀子(Xun qing BC.313?-230)は、人間は生まれつき善だとはいえず、礼儀や法律によって正さなければならないとする性悪説を唱えた儒学者である。それは同時に、人間の価値とは生まれつきの本性によって決まるものではなく、努力によって聖人君子にもなれる…

気分転換

とりあえずプラトンは休止。ちゃんと読んだのは『饗宴』、『国家』、『テアイテトス』くらいだし、それも20年以上前のことですから、すっかり忘れています。また機会を見つけて読み直したいと思いますが、飽きっぽい性格なので気分転換しないと続きません。 …

ようやく読み終わる

暑さにうだりながら、ようやく『パイドロス』を一通り読み終わりました。昨日書いたようにイデア論や弁論術についてはここではふれません。プラトンと神話について一つの仮説を得ましたので、そのことについてのみ書き留めておきます。

『パイドロス』四

「堂々と頭を出して」語られるソクラテスの持論は、狂気を積極的に肯定するところから始まる。

明日こそは

それにしても全然読み進められません。事務所の配置換えとか、いろいろ忙しかったせいもありますが、そもそも主題以外の変なことに引っかかっているのだから仕方のないことでしょう。それに『パイドロス』の主題が恋愛論と弁論術にあってそれとイデア論との…

『パイドロス』三

さて、しばらく恋愛の負の側面について語っていたソクラテスはまたもや話を中断する。

専門家じゃないし、忙しいし

ギリシア神話に手を出したらたいへんなことになりそうな予感がします。調べれば篤学の研究者の手による「ギリシア神話とプラトン」とか「プラトンの宗教観」とかいうテーマの立派な研究論文も山のように出てくるのでしょうが、いかんせん毎日忙しい。

『パイドロス』の続きを読む。

ソクラテスとパイドロスの二人連れは、おそらくギリシアの神々を祀る社と思われる木陰で腰をおろし、ソパイドロスはクラテスの求めに応じてリュシアスの恋愛論を語り始める。真剣な恋愛は一種の狂気であるがゆえに、自分を愛する者よりもむしろ愛さない(正…

ご存じの方は教えてください。

無造作に「ソクラテスは」などと書いてしまったが、これはもちろんプラトンの作中人物としてのソクラテスのことだ。歴史上のソクラテスが神話・伝説について実際にどう考えていたのかはここでは問題としない。あるいはプラトンは自らの師の思い出を忠実に再…

パソコンの画面からはみ出す

私の書き方は日記には長すぎるようです。自分で読み返してそう思う。パソコンの画面からはみ出している。 できるだけ話題を短く区切るように努力します。何よりも自分のために(自分の書いた文章が読みにくいから)。 付記。他の方はどうされているのだろう…

プラトン『パイドロス』を読まなかった理由

昨夜、さてなにから読もうかと、積み上げられて倒壊した本の山をながめながら考えたが、特段によい知恵は浮かばない。新刊や時事的なものは書評する人もたくさんおられるようだから、とりあえず読み忘れていた古いものから読もうと手にとったのがプラトン『…

早くも言い訳

最初に私的な読書ノートだと書きましたが、誰かが見る可能性のある場所に公開しているのだから、「私的」というのはおかしい。少なくとも「私秘的」ではありません。この場合の「私的」のニュアンスは、せいぜいが「趣味的な」というくらいの意味で受け止め…

これは私的な読書ノートです

こんにちは、みなさん。 これから買ってはいたけれど読んでいなかった本や、さらりとながめただけでよく読んでいなかった本を読み直すために、読書ノート形式で日記を付けようと思います。 どこまで続けられるかわかりませんが、どうぞ見守ってください。 な…