2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

『史記』孫子呉起列伝より

上記に、部下に親切にして死地に赴かせる将軍についてうろ覚えで書いたが、id:T_Sさんよりコメントをいただき、呉起のことではないかと教わった。 帰宅して『史記』を開くと、はたしてT_Sさんの言う通りであった。 恐れていた通り、記憶違いの部分もあったの…

今週の「キングダム」

白老の檄、危ういなあ。 言っていることは『孫子』と趣旨はそう違わない。 負けなければ勝ちである。 孫子曰く、およそ兵を用うるの法は、国を全うするを上となし、国を破るはこれに次ぐ。軍を全うするを上となし、軍を破るはこれに次ぐ。旅を全うするを上と…

韓非子の「矛盾」4難勢編3

『孫子』計篇にも「勢」について述べているところがあった。 将わが計を聴くときは、これを用うれば必ず勝つ、これを留めん。将わが計を聴かざるときは、これを用うれば必ず敗る、これを去らん。計、利としてもって聴かるれば、すなわちこれが勢をなして、も…

餃子(前日の残り)、回鍋肉(前日の残り)、玉子スープ、トマトと胡瓜。 手抜きして前日の残り物ですませたのは、火曜日に母が入院(手続きなどでヘトヘト)し、昨夜は仕事をちょっと早めに切り上げて妻を伴って見舞い(幸い快方に向かっている様子)に行っ…

今週の「キングダム」

軍略家の爺さんが「戦が勢いだけで上手くいくと思ったら大間違いじゃ」と言っているが、このセリフが大間違い。 知謀をめぐらし形勢ともに有利な状況に持ち込んで戦ったのは爺さんの方(「善く戦う者は、これを勢に求めて、人に責めず」)。 勢のない状況で…

韓非子の「矛盾」3難勢編2脱線して『孫子』

「矛盾」の逸話が出てくるので読み始めた『韓非子』難勢編は「勢」についての議論である。「勢」とは何か? 「物事には、ホレ、勢いっちゅうものがあるだろうが」と言われれば、ああなるほどと思ったりするが、あらためて何かと考えるとあやふやになってくる…

スーパーの特売で贅沢が出来る。 生ハムメロン(妻の好物)、焼き肉、ホウレン草のお浸しのシラス和え、オクラとミョウガのたたき、サラダ(トマト・レタス・ゆで卵)。

今週の「キングダム」

偶然とは面白いもので、この漫画、今週は「勢」と「賢智」の対立を描いている。 表面上は、主人公・信が「勢」で、敵将・玄峰が「賢智」の側にあるように見えるが、実際には戦いに有利な勢位を占めているのは知将・玄峰で、勇気・武力など個人の優れた資質に…

韓非子の「矛盾」2難勢編1

難勢編の議論はもう少し複雑である。難一編では儒家に的を絞っていたのに対して、金谷治氏の注釈によれば難勢編では、墨家の尚賢論も射程におさめているようである。 難勢編の議論は大きく分けて三段構えになっている。初めに慎子の「勢」の思想を紹介し、次…

ニガウリと豚肉の炒め物、胡瓜のモズク酢和え、納豆とオクラ。

韓非子の「矛盾」1難一編

カントのアンチノミーを読みなおさなければ、と思いながら『韓非子』を手にとってしまう自分っていったい…、と苦笑しながら、『韓非子』を読んでいる。 言い訳を言えば、韓非子の言う「矛盾」はヘーゲルの矛盾よりもカントのアンチノミーに似ていると、何か…

牛バラのニンニク醤油焼き、冷や奴、ワカメのみそ汁、ブロッコリとトマトのサラダ。 先日の日曜日、友人の家に遊びに行き、手料理をご馳走になる。自家製ニンニク醤油がたいそう美味しかったので激賞したら、おみやげに、と少し小瓶に分けて持たせてくれた。