魏咎

ずいぶん前にkurahitoさんからお尋ねのあった、国民のために死んだ王について。
史記』列伝中に魏咎という人がいました。
史記〈6〉―列伝〈2〉 (ちくま学芸文庫)』でp182-p183。
秦に滅ぼされた旧魏国の元王族で、秦末の動乱のなかで秦への反乱軍に荷担し、旧魏国復興に際して王としてかつぎだされたものの、たちまち秦の鎮圧軍に包囲され、領民の命とひきかえに死んだそうです。

咎は人民のために降服を約定し、約定が決まると自身は火中に投じて死んだ。

だからどうした、ということではなくて、ただそういう人もいた、というメモです。