この間の遺恨

時は元禄、ご存じ殿中松の廊下で浅野内匠守が吉良上野介に切りつけたとき、「この間の遺恨、覚えたるか」と言ったとか言わなかったとか。またなにか遺恨があったとしてそれはなんのことだったのか、実はよくわからないのだそうだ。
それはともかく、私の仇敵と言えば、黒猫房主さまである。
夏バテでヘロヘロしているところに、容赦なく黒猫パンチが飛んできた。
Web評論誌『コーラ』5号が発刊されたのである。http://d.hatena.ne.jp/kuronekobousyu/20080815/p1
世間がオリンピックに目を奪われている隙に秘かに準備を進めていたとは、まったく油断していた。
以下、<転載歓迎>とのことなので、ご案内まで。

 ■■■Web評論誌『コーラ』5号のご案内■■■

 本誌は〈思想・文化情況の現在形〉を批判的に射抜くという視座に加えて、〈存在の自由〉〈存在の倫理〉を交差させたいと思います。そして複数の声が交響しあう言語‐身体空間の〈場〉、生成的で流動的な〈場なき場〉の出現に賭けます。賭金は、あなた自身です。

 ★サイトの表紙はこちらです(すぐクリック!)。
  http://sakura.canvas.ne.jp/spr/lunakb/index.html
 ★Web等での本誌のご紹介も、よろしくお願い申し上げます。
 
 ●シリーズ〈倫理の現在形〉第5回●
  「グローバル化した「性取引」にまつわる「倫理」と実証研究:誰がなぜ「それ」を「悪い」と言うのか」
  青山 薫(ピープルズ・プラン研究所共同代表、国立女性教育会館客員研究員、東京外国語大ほか非常勤講師)
 http://sakura.canvas.ne.jp/spr/lunakb/rinri-5.html

●連載:哥とクオリア/ペルソナと哥●
  「第5章 聲と言霊・前篇」
  http://sakura.canvas.ne.jp/spr/lunakb/uta-5.html
  「第6章 聲と言霊・後篇」
  http://sakura.canvas.ne.jp/spr/lunakb/uta-6.html
  中原紀生

 ●連載:新・映画館の日々」第5回●
  「“それはヴァギナではない”」
  鈴木 薫
  http://sakura.canvas.ne.jp/spr/lunakb/eiga-5.html
 
 
 ★お待たせいたしました。Web評論誌「コーラ」5号を刊行いたしまし

 ★「コーラ」への投稿を随時お受けいたしております。
   http://sakura.canvas.ne.jp/spr/lunakb/index-tokou.html

 発行日:2008年08月15日
 発行元:「コーラ」編集委員会/窓月書房
 http://sakura.canvas.ne.jp/spr/lunakb/index.html

<転載は、ここまで>-----------------------------------------------

巻頭は、シリーズ〈倫理の現在形〉で今回で第5回である(嗚呼っ、これが第4回であればよかったのに!)。
執筆者は青山薫氏、気鋭のフェミニストだ。
これまでも第2回から第4回まで、若手の研究者が清新な論考を寄せている。
この素晴らしいシリーズの第1回が呆け中年のつまらない書評であったことが悔やまれてならない。
いつの日か雪辱の機会を得たいと思いながらも、気力も体力も萎えかけているので、未だ宿願を果たせないでいる。
嗚呼、遅かりし由良之介(字はこれでよかったっけ?)。

追記

aquiraxさんからご教示いただきました「由良之助」でした。