2013-10-01から1ヶ月間の記事一覧

「四谷怪談」を読む(二十)多葉粉屋茂助之事

いよいよ『四ッ谷雑談集』上巻のクライマックス、伊東喜兵衛と伊右衛門の企みが漏れて、だまされていたと知ったお岩が激昂する「多葉粉屋茂助之事 附田宮伊右衛門前妻鬼女と成事」と題された章に入る。鶴屋南北『東海道四谷怪談』では、髪梳きの場にあたる場…

玉子雑炊。

「四谷怪談」を読む(十九)生霊談義

『四ッ谷雑談集』伊右衛門再婚の後日談である。 今井仁右衛門物語之事 伊右衛門とお花の婚礼の翌日。婚礼の宴に押しかけた三人組が、前夜の話題に花を咲かせている。三人のうち今井仁右衛門が、宴に闖入して来た赤蛇を、伊右衛門先妻お岩の執念と考えたのは…

スープ(前日の鍋の残り)、ハヤシライス(レトルト)。 風邪がひどくなって寝込んだ。困ったな、明日、せっぱつまった仕事の打ち合わせがあるのに。

「四谷怪談」を読む(十八)嫉妬の朽縄

『四ッ谷雑談集』の描く伊右衛門とお花の婚礼の宴は、寛文・延宝のころの流行の話題で盛り上がり、歌や踊りも飛び出して、夜更けまで続いていた。メンバーは、伊右衛門、新婦のお花、仲人の秋山長右衛門とその妻、近藤六郎兵衛、押しかけてきた今井仁右衛門…

ドイツ鍋(ソーセージとキャベツのコンソメ煮)、ブロッコリ。 急に仕事が忙しくなり、怒涛の一週間だった。昨日、気力が尽きたのか、朝、顔がむくんでいるなと思ったら、風邪だった。外回り先で咳き込んでいる人をしばしば見かけて、気をつけなきゃと思って…

「四谷怪談」を読む(十七)婚礼の夜

なんとか年内に終わらせたいので、もう少し続ける。 伊右衛門はついに思いこがれたお花を妻に迎えた。仲人は秋山長右衛門が引き受けて、七月十八日、婚礼の宴が催された。 鶴屋南北の芝居『東海道四谷怪談』では、婚礼の夜にさっそくお岩の亡霊があらわれて…

エリンギとベーコンの炒め物、カレー(昨夜の残り)、ニンジンサラダ(昨夜の残り)、柿。

「四谷怪談」を読む(十六)伊右衛門、再婚へ

お岩は喜んで三番町の旗本屋敷に奉公に出た。これで伊右衛門は晴れてお花を妻に迎えることになった。それは御家人たちが最初に考えた解決案をウソによって実現したもので、伊東喜兵衛の策略は、ウソさえばれなければ八方丸く収まるはずのものだった。 嫁入り…

カレーライス、煮物(昨夜の残り)、ニンジンサラダ。

「四谷怪談」を読む(十五)紙売又兵衛

ちょっと補足するだけのつもりで始めたのだが、こんなに長く続けても、まだ三分の一にも至らない。このブログも週刊四谷怪談みたいになってしまった。 お岩は、伊右衛門から離縁状を取り、伊東喜兵衛の紹介する四ッ谷塩町の紙売(紙屋)又兵衛を請人(保証人…

栗ご飯、鶏と厚揚げの煮物。

「四谷怪談」を読む(十四)お岩を説得したのは誰か

さて、いよいよ『四ッ谷雑談集』のヒロインお岩と真の敵役伊東喜兵衛が直接対面する(伊東喜兵衛田宮伊右衛門か女房に初て対面之事)。 夫の放蕩に困り果てていたお岩のもとに伊東喜兵衛が使いを寄こし、お岩が伊東家を訪ねてみれば、喜兵衛はよく来なさった…

親子丼、味噌汁、サラダ(人参・胡瓜・トマト)。