水中書店

最近、三鷹駅北口の裏手に新しく古書店が店開きしていたのを知った。
三鷹駅界隈は、かつては何軒もあった古本屋の撤収・閉店があいついで、一時期古本屋空白地帯になっていたのだが、去年店を構えたばかりだというこの店のおかげで読書の楽しみが増えた。
水中書店http://suichushoten.com/
小さな店舗だが洒落た店構えで、なかはこぎれいに片づけられており、子ども連れや女性客も多い。
文芸書・芸術書が充実している。気鋭の店主の選書の趣味もよいし、値付けも良心的で人文書の掘り出し物も見つかる(ように配架されている)。
百円均一コーナーもあなどれない。
「これはよい」と鬼平が舌鼓を打ちそうな店である。
とはいえ今のところ歴史・時代小説はそれほど多くはなく、近代文学と海外文学に力を入れているようだ。古本では扱いにくい児童書も置いてある。
読書の秋である。三鷹にお出かけの際はぜひ立ち寄ることをお薦めする。
本来なら、よい古書店は人にすすめない、教えない。自分だけの秘密の穴場としてキープしておきたいからだ。しかし、この水中書店に撤収されたら、三鷹はまたもや古本屋空白地帯に戻ってしまいかねない。
故に、断固応援することに決めた。
三鷹の水中書店、面白い本がたくさんあります。秋の散歩のおついでにのぞいてみたらいかがでしょうか。