数の横暴が民主主義とは言えないことはkaikai00さんがハーバーマスを引いて言われるとおりだと思いますがhttp://d.hatena.ne.jp/kaikai00/20061115/1163598932、同時に衆議院議席配分と現総理の主張からし強行採決は予想されていたことでした。
本日、残念ながらあのばかばかしい法案が衆院特別委員会で採決されました。自民党政権がひっくり返りでもしない限り、成立は時間の問題であることは事実です。
もちろん私も、このばかばかしい法案が、そのクソッタレな内容もさることながら、ろくな審議もされず、ただ時間と人数という形式的なことだけで成立してしまうことへの抗議の意思表示をするために、できうる限り今後も抗議行動に参加するつもりではありますが、院外の市民による運動では、法案の成立自体は若干遅らせることはできても、廃案はかなり難しいことは確かです。
「やらせタウンミーティング」については、いま沸き立っている世論の関心を長引かせることにのみ腐心すべきではないでしょう。こうしたことへの世論の憤りはやがて冷めていくものです。
むしろ、現政権が情報環境をつくりあげ、その土俵の上で、信を問うふりをするのが得意技であることを踏まえて、どうしてこんなタネの見え透いた手品が通用してしまうのか、よく考えなければ今後も同じことが起きるでしょう。策士気取りは愚策におぼれるものですから、勝機はあると思います。
与党幹部が2期目で改憲の実現を公言している内閣に対して、半数以上の人が支持しているという状況のなかで、どのようにして新たな対抗言説を送り出していけるか、こうして知り合えたみなさん方と意見交換していきたいと考えています。
これがいまの私の偽らざる心境です。

追記

上の記事、いただいたコメントがきっかけで書きはじめたのですが、結果的には自分に言い聞かせる内容のものだったことに気がつき、一部修正しました。