宮崎駿監督『君たちはどう生きるか』

宮崎駿監督のアニメ映画『君たちはどう生きるか』(2023)について、難解との批評があるが、何が難しいのか?とチャットGPTくんに尋ねてみたが、あいにくと彼は2021年以降のことは知らないということであった。
実は、妻に誘われて今日観てきたばかりなのである。
比較的前の方のよい席がとれて、椅子の背もたれにどっぷり背中を預けると視界一杯がスクリーンに占拠されてたいへんよい状態で視聴できた。
ストーリーについてはネタバレ禁止らしいので詳しいことは差し控えるが、化物屋敷に少年が挑む冒険譚でわかりやすいストーリーである。
序盤は戦中の時代を背景にしていて小松左京『くだんのはは』を連想した。中盤は『秘密の花園』、後半は『不思議の国のアリス』だろうか。
印象としては色彩が豊かだったこと。とにかくカラフルでぼんやり見ているだけで楽しかった。これは自宅の小さなテレビ画面より映画館のスクリーンで見た方がいい。
もう一つ、宮崎アニメの常連ともいえるお婆さんたちが、もうほとんど妖怪化していたこと。妖怪と言えば、かわいいのもわらわらと出てくる。
タイトルの『君たちはどう生きるか』は、そんなに難しく考えなくていいのじゃないかな。むしろ児童文学に詳しい人ならいろいろと楽しい発見があるのではないだろうか。
最初から最後まで楽しく鑑賞した。