表題作品をDVDで鑑賞。
[rakuten:goodshoprit:10025922:detail]
冒頭「戦慄怪奇ファイル」シリーズの紹介が長々続き、劇場版の予告もあって、同シリーズの紹介みたいだなと思ってぼんやり見ていたが、そうか、早回しをすればいいんだとようやく気づいた時にはすでに本編が始まっていた。
四谷怪談ファンとしては、お岩伝説について劇中で語られる仮説もほぼ同感。古代の神というより、中世に成立した信仰が背景にあるように思うけれども。
都市伝説としてのお岩様は男に祟るのが通説だから、女性のAD市川にとり憑くのにはちょっと違和感があったが、クライマックスでは、AD市川美穂役の女優さん（久保山智夏）が熱演。
この場面は戸板返しもあって楽しめた。髪梳きと仏壇返しもほしかったけれど、欲は言うまい。それでは歌舞伎を見ろということになってしまうし。
ただし、憑依の場面をとりたいなら、題材は四谷怪談より『死霊解脱物語聞書』の方がしっくりくるのにとは思うが、知名度という点でお岩様が選ばれたのでしょう。
なんだか、ないものねだりばかり言っているようだけれど、充分面白かった。
劇中、イラスト風に加工してあったけれども、ちらりと『四ッ谷雑談集』の映像があった。三巻本だから、私も見せていただいた静岡大学の小二田誠二先生所蔵本ではないかな。
