教師でもないのに

id:annntonioさんが面白そうな新刊を紹介してくれている。
http://d.hatena.ne.jp/annntonio/20050908#p1
取り上げられている広田照幸「愛国心」のゆくえ―教育基本法改正という問題』は未読だが、広田照幸氏の著作はかつて2冊読んで、いずれも大変啓発された。
教師でもないのに教育書を面白がるのは、あるとき、自分がどのように教育されてきたかを知ることは、今の自分を知るうえで役に立つ、と気付いたからだ。
当初は学校で押しつけ的になされた平和教育・民主教育にウンザリしていたクチなので、いわゆる「戦後教育の矛盾」暴きに夢中になった時期もあるが(自虐史観批判ブーム以前です、念のため)、そのウンザリ感の背景には、大人(教師)って教えてることとやってること、建て前と本音のギャップがありすぎるじゃねーか、という不満があったことに思い至って、その建て前の核心である教育基本法に問題があったに違いないと、同法をつらつら読んでみると、これがなかなか立派な代物で、すっかり感心した。
どうして教育基本法通りの教育をしてくれなかったんだ、と残念に思うことしきり。
しかし、自らが建て前と本音のギャップがありすぎる大人になってみると、現実はつねにご立派な建て前を実現できないのは当たり前であって、だから建て前のご立派さがいかんというのは怠け者の言い草であると知る。
あれも出来そうにない、これも出来そうにないからと目標値を下げ続けていたら、その下げたハードルですら飛び越せない。建て前は多少ご立派すぎる方がよいのだ。
と、今週の目標を達成できるかどうか微妙なところでジタバタもがきながら自分にハッパをかける。
さ、仕事、仕事。