メモ

ベンヤミンが『暴力批判論 他十篇 (岩波文庫―ベンヤミンの仕事)』で警察権力を罵っていたのは、それが単に法維持的暴力であるからではなく、法措定的暴力と法維持的暴力が「いわばオバケめいた混合体となって」いるからだ。
これについてはずいぶん前にちょっと考えた。
http://d.hatena.ne.jp/t-hirosaka/searchdiary?of=15&word=%2a%5b%c5%af%b3%d8%5d
僕はベンヤミンが想定している警察の実態について知らないので、学習指導要領を念頭に置いて文部省を思い浮かべた。
しかし、今度の新教育基本法案の教育振興基本計画を見ると、ドンピシャリだったのでちょっとウンザリしている。
ベンヤミンは、権力行使のために法を措定する自己完結した行政権力の代表例として警察権力を挙げたのだろう。共謀罪のことを考えると、そのまんま、という気がしないでもない。
忙しいので、思いつきのメモのみ。