原ファシズムの特徴(終わり)

以下、『永遠のファシズム』より写経。
今回で終わりになります。

ファシズムは、いまでもわたしたちのまわりに、時にはなにげない装いでいるのです。いまの世の中、だれかがひょっこり顔を出して、「アウシュヴィッツを再開したい、イタリアの広場という広場を、黒シャツ隊が整然と行進するすがたをまた見たい!」とでも言ってくれるのなら、まだ救いはあるかもしれません。ところが人生はそう簡単にはいかないものです。これ以上ないくらい無邪気な装いで、原ファシズムがよみがえる可能性は、いまでもあるのです。わたしたちの義務は、その正体を暴き、毎日世界のいたるところで新たなかたちをとって現れてくる原ファシズムを、一つひとつ指弾することです。
エーコ、前掲書、p60-p61

この半月ほど「原ファシズムの特徴」として写経に励んできたものは、イタリアの哲学者、ウンベルト・エーコのエッセイ、「永遠のファシズム」(『永遠のファシズム』所収)より、エーコが原ファシズムと呼ぶ、組織化された政治運動となる以前の、社会のファシズム化の兆候について、エーコが14項目にわたって指摘していることのほぼ全文と、同エッセイの末尾で述べられている締めくくり言葉を抜粋したものです。
自分なりの感想を付け加えたりしようかとも思いましたが、その必要もなさそうなのでひたすら写経に専念しました。
ちなみに軍師に相談したところ、

t-hirosakaさんが『ファシズム』についてブログを書こうとしたらMyブログ軍師にこう言われました
諸葛亮曰く
「『ファシズム』に言及までして
アルファブロガーになりたいのですか・・・」

別になりたくないし、そもそも「アルファブロガー」ってなんのことか知らないし…。
このごろはめっきり怠惰になってサブタイトルもkurahitoさんにつけてもらう始末。
ありがとうございました。