タウンミーティング「やらせ」スキャンダル

昨日、何かスキャンダルでも起きることを期待するしか、と書いたが、起きていた…。
以下、読売新聞の記事。

タウンミーティング“やらせ” 野党が政府追及へ
 民主、共産、社民、国民新の野党4党は、青森県で9月に開かれた政府の「教育改革タウンミーティング」で内閣府などが教育基本法改正案に賛成の立場で質問するよう参加者に依頼していた問題について、政府の責任を追及する方針だ。
 民主党鳩山幹事長は2日の記者会見で、「やらせ質問などあってはならない。ほかでも同じことが起きているのではないか」と述べ、タウンミーティングの別の会場でも同様の問題がなかったか全容の解明が必要だと強調した。
 共産党の志位委員長も記者会見で「すべてのタウンミーティングについて実態を調べるべきだ」と強調、社民党又市幹事長も記者会見で「国民の声を聞いているかのような体裁を取った偽装タウンミーティングだ」と厳しく批判した。
 この問題で安倍首相は2日夜、「国民との対話の場であり、双方向で意見交換できる大切な場だから、誤解があってはならない」と述べ、内閣府の責任者を注意したことを明らかにした。首相官邸で記者団に語った。
(2006年11月2日21時0分 読売新聞)http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20061102it13.htm

総理は「内閣府の責任者を注意した」とあるが、それはいったい誰のことなんだろう?
鏡の前で「ダメじゃない、アベちゃん」とか言ってたりして。
それにしても、これは「誤解」ではすまされない話だ。れっきとしたスキャンダル(醜聞)である。
次は、http://d.hatena.ne.jp/annntonio/20061103/1162524449より孫引き。

最後のページには発言に関しての注意事項まである。「セリフの棒読みは避けてください」とか、「お願いされてとか依頼されてとか言わないで下さい」とか「自分の意見を言っていると書いてください」とかある。

この「注意事項」、特に「お願いされてとか依頼されてとか言わないで下さい」、「自分の意見を言っていると書いてください」は面白い。あなたがどう考えていようが、こういうことをあなたの意見として言ってくださいね、というのだから、「対話の場」、「双方向で意見交換」ということとは正反対のことになってしまう。
内心の自由には踏み込まないがそういう態度を示せ、というのがどういうことかよくわかる。