ちょっと忘れないように書き留めておこうかと思う。
半月ほど前、富士山方面に家族旅行に行った折のこと。
冒険好きな幼い姪っ子のリクエストに応えて、胎内洞窟というところに行った。
神社になっているが、拝殿手前には金剛界大日如来の石仏があり、洞窟の出口のところには印相から見て阿弥陀如来のような石仏があった(胎蔵界大日如来かもしれない)。江戸時代の作のようだ。
そこで、案内係の人に、ここにはお寺があったのですか、と尋ねると、心外だと言わんばかりの表情で「いいや、昔っから神社です」と断言していた。
富士浅間神社も元は神仏混淆で、明治の廃仏毀釈の折りに寺院部分が廃棄されたとのことなので、ここもほぼ間違いなくお寺があったか、修験道系の寺院が管理していたはずなのだが、そういうことは考えもつかないらしい。
地元の人の証言は案外当てにならないこともある、という一例。