ホワイトハウスの幽霊

以下、記録のため、http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071028-00000034-jij-intより。

ホワイトハウスに幽霊?=ブッシュ大統領の娘が米誌に「怖い」
(時事通信社 - 10月28日 17:11)
 【ニューヨーク28日時事】ホワイトハウスで幽霊の歌を聞いた−。ブッシュ米大統領の娘のジェンナさんが、「テキサス・マンスリー」誌11月号のインタビューでこんな経験を明らかにした。

 それによると、ジェンナさんはケネディ、ジョンソン、クリントンの歴代大統領の子供たちが使用したホワイトハウス内の部屋で寝ているが、「幽霊たちがオペラを歌うのを聞いた。ある夜はその歌が暖炉から聞こえてきた」と真剣。1950年代のピアノ曲も聞こえてきたといい、「ホワイトハウスにはすごくたくさんの幽霊がいると感じる。時々あそこがとても怖くなる」と話した。

 ホワイトハウスに幽霊が出没するといううわさは昔からあり、暗殺された第16代大統領リンカーンの幽霊話が有名だ。

おそらく、ハロウィンの時期に合わせて流した、季節の話題ということなのだろう。
今朝の毎日新聞の一面下コラムでもこの話題を扱っていた。
ちなみに日本の首相官邸にも幽霊出現の噂はある。建て替えてからのことはしらないが。

夜譚、柳斎の二書

ついで、というわけではないが、ある方から鈴木桃野『反古のうらがき』にある以下の文についてお尋ねをいただいた。

有為転変の相を顕し、夜譚、柳斎の二書にもなき新趣向なり。

「幽霊」と題された、当時の流行の幽霊話について書かれた文の末尾につけられた注である。
「有為転変の相を表現していて、『夜譚』や『柳斎』にもない新らしい趣向である。」とでもいうほどの意味だが、「夜譚、柳斎の二書」とは何か、というわけだ。
前にある文とのつながりから考えて『夜譚』と『柳斎』は、当時の怪談の種本だろう。
鈴木家は漢学者の家だから、おそらく漢籍ではないか、それも「二書にもなき新趣向」というからには『捜神記』のような古いものではなく(江戸後期を生きた桃野にとって)比較的新しい文献だろう。
と、こう考えてみると、『夜譚』は清代の『夜譚随録』、『柳斎』は、もしかしたら『聊斎志異』の略称かな、と思う。