おharu様のこと

ブログを始めて以来(厳密にはその少し前から)、愛読してきたfuruya-haruさんの「強欲でいこう」http://d.hatena.ne.jp/furuya-haru/が更新を停止した。
昨日は、本当はしみじみとおharu様の名コラムの数々を偲びたかった。それなのに私ときたら草なぎ事件の核心を「酔漢は迷惑」という方向にずらそうとする議論に腹を立てて怒りにまかせてわめき散らしてしまった(のにおharu様から☆まで頂戴してしまった)。これが何とも悔やまれる。
どういう素性の方かは存じ上げませんが、たいへんな文才の持ち主で、舌を巻きました。
「先日、死産しちゃいました」という書き出しで唐突に始まった死産日記シリーズhttp://d.hatena.ne.jp/furuya-haru/20041125は深刻な体験を坦々とつづり、「母性愛?(回想)」http://d.hatena.ne.jp/furuya-haru/20050114で亡き我が子への痛切な思いを吐露して私を号泣させたおharu様でしたが、一方、ダーリン様との惚気話は艶っぽく、かと思うとだらしない世相に蓮っ葉な口調で啖呵を切って見せたり、と変幻自在。
自ら小心者と謙遜しながら実は豪胆、そんなおharu様が(言葉の上で作りあげたキャラですよ、と仰るでしょうが)、私は大好きでした。
そのおharu様がついに第一子を出産されたのは、06年の憲法記念日のことでした。http://d.hatena.ne.jp/furuya-haru/20060502
その後の、可愛い坊やとの甘い生活を描いた日記、職場復帰されたからダーリン様が育児に奮闘される様を描いた「男の育児休業http://d.hatena.ne.jp/furuya-haru/20071022などは、子どものいない私にとって擬似子育てを追体験する読み物でもありました。
また「身悶えするほど」と褒めちぎりながら「やっぱり、解答は得られなかった」と釘を刺したhttp://d.hatena.ne.jp/furuya-haru/20071212のような書評の数々。「歌わせたい男たちhttp://d.hatena.ne.jp/furuya-haru/20080317のような劇評も。
なかでも忘れられないのは、映画「ヨコハマメリー」について書いた拙文に「いやん、見事に観に行きたくなる映画評」と過分のお誉めをいただいたこと。http://d.hatena.ne.jp/furuya-haru/20070426
そのとき、横浜に縁のある方だと知って、若いころ惚れ抜いた浜ッ子の美少女とイメージがオーバーラップして、ますます惚れ込む羽目に、もとい、結果に。
そのおharu様が、このたびついに更新停止を宣言されました。
前々から予告されておりましたし、理由もよくわかるものだったので、ショックということはありませんが、やはり淋しい思いを禁じえません。
しかし、あまりくよくよと懐旧の情にふけるのも、おharu様のファンらしくないようにも思われるので、こういうことを書くのも今日を限りといたします。
以上、コメント欄を汚したくないので自分のブログのエントリとしました。
可愛いお子さまと素敵なご夫君と、強欲に、もとい、お幸せに。
子育てが一段落して、もし気が向いたら、散歩がてら弊社事務所にお立ち寄りください。
春は神田川の桜がきれいです。