カントのアンチノミー7

疲労が蓄積したせいか、いささか投げ遣りな気分。
去年から持ち越しになっていた宿題を大急ぎで片づけておきたい。
アドルノが『道徳哲学講義』で描いたカント弁証論の輪郭を引いてカントのアンチノミー論についてはお終いにする。

テーゼとアンチテーゼの否定性を規定することによって、従って両者に共通する、カントの表現を使えば、誤解を発見し、この誤解を除去することを通じて、ポジティブな方向に向かい、より高い真実が、従ってこの場合には理性そのものにおける矛盾の原因が明らかになるはずです。そしてそれによって矛盾を理性によって除去する可能性も開けます。(p58)

以後、日記として書くかどうかはわからないが、しばらく『道徳哲学講義』を通勤電車の供とするつもり。
さっ、明日は花見だ。