タレントの顔を覚えない

今週のお題「私のクセ」に応えようと思う。クセというより欠点かも知れないが。
今週の「ヤングジャンプ」の表紙はAKB48だった。
AKB48といってもメンバーが大勢いて、私に見分けのつくのは、うちの姪っ子に似ている前田敦子(たいてい真ん中で歌っているのでわかりやすい)と、上背のある篠田麻里子くらいで、ホラー好きのオジサンには縁のないものと決めてかかっていたが、最近そうでもなかったことに気がついた。
私は意識せずにAKB48を何度も見ていたらしいのだ。
例えば映画「伝染歌」には主要メンバーが出演していたらしい。主演女優が大島優子だった。
それ以上に驚いたのが、毎回楽しみに見ていたテレビドラマ「栞と紙魚子の怪奇事件簿」で、紙魚子を演じたのが前田敦子だったそうだ。つまり私はほんとうのところ前田敦子を全然見分けられていないということになる。
いつも彼女らがテレビに映ると、妻が真ん中のお嬢さんを指して「ホラ○○(姪の名)ちゃん」と言うので、「うち前田の敦っちゃんに似とるんよ」と西日本チャンポン方言で自慢していた姪のことを思いだし、そうか、あれが前田敦子というのかと認識していたつもりなのだが、それは見分けられているということではなかったようだ。
これは歳のせいかというと、実は違う。
キャンディーズ全盛の頃、私は、ラン、スー、ミキの三人を見分けられなかった。ピンクレディーは髪型で区別していた。おニャン子クラブに至っては最初から手に負えないものと諦めて、関心を持たないようにしていた。
妻によると、私は若いタレントさん方の顔を覚えないのだそうだ。これは男女ともそうで、そのかわり印象に残る芝居をした俳優のことはその役名で憶えているという。言われてみればその通りだ。いまだに仲間由紀恵のことを「トリック」の山田と呼ぶ。近藤正臣明智光秀である。
芸能関係の仕事をしているわけではないので、日常生活に差し障りはないから気にしてはいない。