蕎麦がき鍋

蕎麦がき鍋。美味かった。
今日は老親の世話で非常に疲れた一日で、血圧の調子もよくないので、美味いもののことを考えて無理やり多幸感を反芻しないと眠れそうにない。
正月に初詣に行った深大寺で、妻がそば粉を買った。それで蕎麦がきを作って食べさせてくれたことがあった。蕎麦がきは妻の父の好物だったそうだ。尊敬する義父の好物とあれば食べないわけにはいかない。そもそも蕎麦は私の好物の一つでもあるから、美味い美味いと食べたけれども、そう毎日食べるものではないから、そば粉が半分ほど残っていた。
すぐに悪くなるものではないけれども、これどうしようかということで、鍋の具にしたらどうかということになった。
蕎麦粉だから、やはりそばつゆの味が合うだろうと、土鍋に水を張って、昆布、鰹節、干し椎茸でだしをとり、みりん、酒、醤油で味を付けた。具は、豆腐、大根、鶏のささみ。鍋が沸騰したところに、そば粉にすりおろした山芋を入れて練ったものをスプーンですくって投入。もう一度、煮立ったところで、ざく切りにした長ネギをいれて出来上がり。
これが美味かった。ふだんは痛風だからひかえているが、この時ばかりは料理用に買い置きしてある日本酒を少しなめながら、熱々の蕎麦がきを喰らうと気分は池波正太郎である。
今夜は、焼きそばがメインだったが、昨夜の鍋の残りを温め直して汁として食べたが、一晩おいたらさらに美味くなっていた。これまた作り置きの、ジャガイモベーコンのトマト煮も温め直して食った。これも玉ねぎの甘みが出て美味かった。
他に、ひなまつりの甘酒のために買った酒粕が半分残っていたので、これも甘酒にして食べた。これまた美味かった。今もその残りをなめながらこの日記を書いている。