シン・ゴジラ

一昨日、老父の介護でへとへとになった私を元気づけようと、妻が話題の映画「シン・ゴジラ」(総監督・脚本:庵野秀明)に連れて行ってくれた。
映画館で映画を観るなんて久しぶりだったので、とてもわくわくした。ポップコーンとジュースを買って、二人で並んで座って映画を観た。
これって、デートみたいじゃん!
妻と映画を観るシチュエーションがうれしくて、思い出すだけで笑顔になる。
さて、映画はよくできたエンタテイメントで、初めから終わりまで飽きずに楽しめた。
最初からバーンと怪獣が出て、政府が右往左往して、ちょっとホッとしたのもつかの間、またドーンと怪獣が出て大暴れ。怪獣退治のタイムリミットが設定されて、さあどうなりますか、解決策は間にあうのか、ドキドキハラハラ。そういう映画だった。
ゴジラ映画に詳しい人たちの間では賛否両論の議論があるそうだが、私は知識が乏しいし、娯楽映画に黙示録を期待してもしようがないと思っているので難しいことは考えずに観た。
東日本大震災福島原発事故を連想させるシーンがあるのは今の時代の表現として当り前だろうと思ったし、アニメ「エヴァンゲリヲン」のパロディも同じ庵野秀明監督だからファンサービスとしてこれまた当然。後半は「エヴァ」のヤシマ作戦の回そのまんま(市川実日子演ずる尾頭課長補佐は綾波レイだし)なのだけれど、それが面白い。私には知識がないのでよくわからなかったが、特撮映画オタクや軍事オタクや鉄道オタクが喜びそうなネタも、庵野監督はきっと仕込んでいるのだろう。なおかつ、それがわからないと楽しめないことのないようにドラマの骨格はしっかり作ってあるのだから、娯楽大作としては満点に近い出来なのではないだろうか。
一つだけ、配役に不満がある。
石原さとみ演ずる米国大統領特使、「エヴァ」のアスカの役どころなんだろうが、石原さとみは私の好きな女優さんで英語なまりのセリフも力演していたけれども、ここはベッキーを起用した方がよくはなかったか。
もうひとつ、お土産に妻がかわいいと言っていた第二形態の携帯ストラップでもあればなおよかったのだが、なかったのがご不満。