キムチ鍋(豚肉100グラム、豆腐一丁、ネギ、ニラ、シメジ、大量の白菜、あと正月の残りの餅)。作り始めてからキムチ鍋の素が残りわずかになっていたのに気付いたため、しまったぁと思ったが、冷蔵庫の奥を探ったらヤンニンジャンという辛み調味料が出てきたので使ってみた。本場のキムチチゲを作ろうというわけではないので、まいっか、というところ。
日中、妻は出かけたが、私は外出する気にならず、終日ゴロゴロしながら本を読む。この土日で外出したのは、近所のスーパーに買い物に出た一時間程度だけ。
読んだ本の中では、キャロルの『パニックの手 (創元推理文庫)』という短編集が面白かった。

自由民権の限界について

色川大吉自由民権 (岩波新書 黄版 152)』を読んで、いささかネガティブな気分になっている。
この本を書架から引っ張り出したのは、正月に読みかけた牧原憲夫『民権と憲法―シリーズ日本近現代史〈2〉 (岩波新書)』に「問題点についての目配りも周到」「「古典」には生命力がある」「色川『自由民権』以外に手頃な民権通史がない」とあったためで、それならまずは色川『自由民権』に目を通そう、と思ったわけ。
学生時代に一度読んでいたようで、ところどころ読み覚えのある文章があった。当時、この本にどんな感想を持ったのか、今となってはわからないが、畑違いの読書にもかかわらず処分しないで蔵していたところをみると、おそらくは私の生まれ育った多摩地域を舞台にして活躍する民権家たちを描いたこの本に好感を持って読んだのだろう。

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