名言

バーク『フランス革命についての省察』より。『世界の名著 (41) バーク・マルサス (中公バックス)バーク マルサス』所収。

精神は転生し、その外見の変化によって生命をうしなうどころか、そのあたらしい機関のなかに、わかい活動性の新鮮な活発さをもって、よみがえる。あなたがたが、死体をさらしものにし墓をこわしているときに、それはであるき、それは破壊しつづける。あなたがたは、幽霊や精霊におびえ、他方、あなたがたのうちは、盗賊のすみかとなる。歴史のそと側だけにかかわりながら、自分では、不寛容・高慢・残虐とたたかいつつあるのだと考える人びとは、すべてこうなのであって、他方では、ふるい諸党派のわるい諸原理を嫌悪するという口実のもとに、かれらは、ちがった(おそらくもっとわるい)諸分派のなかに、同一のいむべき悪徳を、権威づけはぐくんでいるのである。(バーク、p218-219)

「歴史のそと側だけにかかわりながら、自分では、不寛容・高慢・残虐とたたかいつつあるのだと考える人びと」とは上手いことを言う。