吾が母が見たもうた夢

朝っぱらから実家の母が電話をかけてきた。
なんでも、どこかの家に私が一人でいる夢を見た。淋しそうだったので、何か困っているのではないかと心配になったのだそうだ。
四十を過ぎても、母に心配をさせるのは親不孝であるが、つい先だって、墓参りのついでに都心見物をさせたばかりなのに、と思うと、あの程度では親孝行が足りないという催促のつもりか、と勘ぐりたくなってしまう。
「お金に困ったなら言っておくれ」とも言う。有り難いが、幸いなことに老母のわずかな貯金をむしり取るほど落ちぶれてはいない。
「そんな心配はしないで、それよりオレオレ詐欺に引っかからないように気を付けてね」と言って電話を切る。
そうしたら、ボーガスニュースに「信金に続きまたもトラブル─おふくろ銀行が送金不能に」http://bogusne.ws/article/87200533.htmlという記事が出ていた。
偶然の一致にしてはタイミングがよすぎる。
ますますボーガスニュースこそが信頼に足るメディアだという感を強めた。