ハンバーグ再び

川島なお美語る 「ぞっとするほどのセクハラ発言」
http://news.nifty.com/cs/entame/showbizddetail/jcast-26191/1.htm#
という記事を読んだ。
実は、つい先だって悪友に誘われて、川島氏の出演する芝居を観に行ったばかりだった。
http://www.tomproject.com/works/houzuki.html
以下、記事の丸写し。

女優の川島なお美さんが2008年9月3日のブログで、報じられていた「セクハラ発言」を受けたときの心境についてコメントしている。

「仕事の最中にぞっとするほどのセクハラ発言された…」
スポーツ紙の報道によると08年9月2日、映画のトークイベントで騒ぎが起きた。イベントに出席したハマコーこと、政治活動家浜田幸一さんが、幸せな家庭の秘訣として、「3人以上子供を産まない女性は国家にとって必要な女性じゃない」と放言したというものだ。同席していた川島さんは、「三つ子を産むようにします」と大人の対応を見せたという。

とはいうもものの、川島さんの内心は穏やかなものではなかったのだろう。ブログには、この時の心境が次のように綴られている。

「ここで相手をたしなめるか激怒するのは簡単。
でも同じ土俵に立ちたくなかった。さりげなくかわした」
その後、自宅では気を取り直して、久しぶりにキッチンに立った。婚約者の鎧塚俊彦さんに手料理を振舞うためだ。「彼の『うゎ美味しい!』って顔見ると疲れも吹っ飛ぶ」というように、この日の食事も好評だったらしい。「ほんま作りがいのある男じゃ」。騒ぎから一転、機嫌を持ち直した川島さんであった。

ここで「セクハラ発言」や、川島氏の舞台について論評すれば格好は付くのだろう(もちろん芝居は面白かった)が、視野の狭い私にはその器量はない。
問題はただただ我が家の晩ご飯である。
川島氏の「彼の『うゎ美味しい!』って顔見ると疲れも吹っ飛ぶ」という発言はよくわかるし、まことにうらやましいかぎり。私ども夫婦にもそんな時期もあったのだ。
子ども3人はおろか、一人も産ませられなかった国家に無用な男としては、せめて妻にだけでも有用でありたいと願うのだが、先日、兆したハンバーグ疑惑以来、内心は穏やかなものではなかった。
さて昨夜は、もう一仕事片づけたいという妻を事務所に残して一足先に帰宅。
もう一度作ってみて、それでも不満そうなら今夜で最後にしようという悲壮な決意を秘めて、ハンバーグ作りに取りかかった。
いつもより挽肉と玉ネギを少し多めに、ふっくらと形成し、フライパンにそっと置く。片面に焦げ目が付いたあたりでひっくり返してフタをする。弱火にしてじっくり蒸らす。仕上げはシメジとコンソメに水半カップ、一気に強火にして煮込む。
いつもより大ぶりのハンバーグなのに妻は「美味しい」と言いながら残らず食べた。「ほんま作りがいのある女じゃ」
付け合わせにジャガイモ、サラダ、味噌汁。
結論、時間をかけて美味しく作ると喜んで食べる。
ハンバーグ疑惑に揺れていたわが家の食卓だが、騒ぎから一転、機嫌を持ち直した呆け中年であった。