堂々めぐりの夢

数日前に見た夢。
駅の南側の商店街を抜けると空き地があって、その向こうに高速道路のインターチェンジのような螺旋状の道路があった。
その脇を抜けて進むと小学校があり、そこで会合が開かれた。
かつて勤めていたW社時代の同僚、Oちゃん(あだ名・現取締役)が仕切り役で、企画会議のようだ。
T社長は反対すると思うけれど、とOちゃんが僕に話を向ける。いつものことだ。Oちゃんは通したい企画があるとよく僕に話をふった。僕はOちゃんの企画に肯定的な意見を述べ、T社長を安心させるため安全策を提案する。こうしていくつもの企画を通してきた。
「ところで、この学校の住所って、広坂さんのご実家のある方ですよね」とOちゃんが言う。
見ると確かにそうだが、駅の向こう側で僕のよく知らない地域だ。地図を頼りに行ってみることになる。
駅の南側に出るとごちゃごちゃした商店街で、地図を見てもよくわからない。
もう一人、誰かわからないが若い男性が同行していて、自分は不良でこの近所でケンカばかりしていたと、ヤンキー口調で昔話をはじめる。
それを聞いて「じゃあ、君はこのあたりの地理に詳しいね。道案内はまかせるよ」とおだてる。
彼について商店街を抜けると空き地があって、その向こうに高速道路のインターチェンジのような螺旋状の道路が見える。
その脇を抜けて進むと小学校があり、「あれ?ここ来たことがあったような?」と思いつく。
休み中なのか、校舎はガランとして誰もいなかった。

インターチェンジは現在の仕事場の側に首都高の出口があるのでそれだろう。
実家のある町は長く暮らしたが、市の中央を私鉄の線路が横切っており、通学区もそれで分かれていたため、線路の向こう側の町にはほとんど行ったことがない。
後半に登場した青年には心当たりはない。
最近抱えている厄介な問題を象徴するかのような堂々めぐりの夢だった。
旧友にこの夢の話をしたら、「インターが在るからには出口もある」と慰められた。