「嫁のメシがまずい」とは言わせない

ドイツ鍋、菜の花のお浸し、妻にはミニステーキ(エリンギ添え)。
もう疲れたので帰ろうかと思っていたら、こんなニュースを見て血圧が上がったので走り書き。
なぜ妻の料理はまずいのか ネットで夫たち「暴露大会」
http://news.nifty.com/cs/headline/detail/jcast-60680/1.htm
すべては記事の最後で紹介されている辻調理師専門学校企画部担当者氏の、「毎日献立を考えて、料理をするのは大変なことです。働く女性が増えて、料理をする時間が減り、まともに取り組む時間がないという理由も考えられます」に尽きる。
しかし、共働きは仕方がないではないか。
私も働かずに純粋主夫生活ができたらどんなにいいかとも思うが、このご時世では難しい。二人で懸命に働かなければ、とうてい暮らしが立ちゆかない。
仕事を終えて帰宅した後、妻がビールを飲んでいる間に調理できそうなものといえば、どうしても限られてくる。
私だって、炒め物や鍋物だけではなく、いろいろな料理に挑戦してみたい気持ちはある。実際、新婚当初はかなり手の込んだものも作ったりしていたのだ。
妻の健康と味の好みに合わせた料理を満足に作るためには、献立を組み立てながらの一時間の買い物と、下ごしらえとは別に丸一時間の調理時間、ついでに十分な調理器具に広いキッチン(コンロは三つほしい)、たっぷりお金の詰まったお財布も必要だ。
そんなの夢のまた夢じゃないか。
まあ、ネットでワイワイ言っている人たちは、悪妻自慢という自虐芸を競って楽しんでいるのだろうということくらいは想像がつくが、たまに「男の料理」じゃなくて、毎日、自分で作って見ろ、と、つい言いたくなってしまう。
ちなみに今日は妻が呑み会なので、晩ご飯づくりはお休み。
昨夜は帰りがけに妻と一緒に買い物によったら、妻が串に刺したフランクフルト・ソーセージ5本入りの袋を見つけてきた。串に刺してあるからバーベキュー用なんだろうと思うのだが、妻は「これを茹でて食べよう」と目を輝かせている。
ははあ、おでんみたいにしたいのだな、と気づいて、コンソメで薄く味付けした鍋に玉葱・キャベツ・エリンギと一緒に串ごと放り込んで茹でた。鍋ごと食卓に出したら、「これこれ、こういうのが見たかった」と喜んでいる。
幸い私は「嫁のメシがまずい」スレッドとやらに書き込まれる心配はまだなさそうだ。