謹賀新年?

去年は卯年で私は歳男だったが、ピョンと飛躍どころか、心配げに聞き耳を立ててうずくまるような一年だった。
昨年のブログを読み返してみると、年頭の抱負として「カントに迂回して頓挫したままになっているドストエフスキー『悪霊』についての感想はまとめておきたいし、うろ覚えでボロを出すことも増えてきた民俗学や宗教学のおさらいもしたい」と書きつけていたが、震災と旧友の死にショックを受けて、一年間、ほとんど何もせずにすごしてしまった。
こんな体たらくなのに、それでも新しい年を迎えることが出来たのは、ひとえに妻のおかげである。これはノロケでもなんでもなくて、妻はそれだけの傑物なんである。
なんとか年を越せたとホッとしてはいるけれども、問題山積で心から新年を祝うという気持ちにはなれないが、せめて元日くらいは、妻のために晴れやかそうな顔をして過ごそうと思う。

妻の作る雑煮は博多風。