初笑い

元旦に一緒に高尾山に初詣に行った、台湾からの留学生を誘って、浅草演芸ホールに出かけた。
折しも、台湾人留学生二人が殺された事件があったばかり。母国では大々的に報道されたそうで、親戚や友人から安否を確かめる連絡が相次いだそうだ。
それなのに私ども夫婦ときたら初笑いに誘いだすのだから、神経が太すぎるのかもしれない。
妻は、ごひいきの三遊亭歌之介(妻と同郷、同年齢)が出るので、大張りきりであった。
私は大空遊平・かほりの夫婦漫才が聞けたので満足。昨年の初席と寸分たがわぬ話で、見事というしかない。私の理想の夫婦像である。
留学生さんは日本語がかなり達者だが、駄洒落と楽屋落ちはわからないようだった。それでも、シンプルな落とし話や考え落ちには結構笑いころげていた。
何事も勉強とばかりにメモを取りながら見物し、休憩時間には私を質問責めにする。満足に答えられないこともあって日頃の不勉強を痛感した。