幻解!超常ファイル ダークサイド・ミステリー

今夜、NHKBSプレミアムで「幻解!超常ファイルダークサイド・ミステリー.」という番組が放映されます。
http://www4.nhk.or.jp/darkside/
この番組に私(広坂朋信)がチラッと写るかも知れませんが、どうか笑って許してください。
ふだんならお断りするはずなのですが、私が鎌倉のお化けトンネルについて十数年も前に書いた古い記事(『東京怪談ディテクション』)を目に留めてくださったディレクター氏が「お化けトンネルについてこれだけ調べた人は他にいません」とおだててくださったのに気をよくして、魔が差したようにお引き受けしてしまったのでした。
考えてみれば、ディレクター氏の真意は「こんなバカバカしいことを調べた閑人は他にいません」という意味だったのに相違ありませんが、番組製作スタッフの皆さんが全部お膳立てしてくださって、学術的な説明は専門の研究者の方(飯倉義之先生)におまかせして、私はそれに乗っかって「これがトンネルです」と指させばいいだけ、という美味すぎる話についフラフラッと…。
ロケにも同行させてもらって、テレビ番組製作の一端をかいま見ることが出来たのもよい勉強になりました。ロケ地は十数年前、今は亡き友と訪ねた思い出の場所でもありましたし、スタッフの皆さんによって未熟な自分の仮説が再検証されるのも胸躍る体験でした。
でも、いざカメラを向けられて「ハイ、感想をどうぞ」と話をふられると、恥ずかしながらしどろもどろになってしまいました。
私が言いたかったのは、「お化けトンネルは、自然現象を錯覚したものかも知れないけれど、それが広まったのには「タクシー幽霊」のような民俗的な背景があって、これにテレビの普及が輪をかけた。ただし、怖いという予感があるのは、危険に対する当然の不安なのであって、怖がること自体を否定すべきではない」と、これだけです。
自宅のテレビは東日本大震災の時にひっくり返って故障したままですので、現在は自宅でテレビを視聴できません。
ですから、どんな風に映ることになるのか、自分ではすぐに確認できませんので、不安に打ち震えています。
不様な中年男が何か話しているのがブラウン管に映ったら、そこが笑うところです。