初夢

開店直前の店舗の助っ人に入る。商品はまだ段ボール箱に入ったまま。
若い副店長のサブにつく。真面目そうな青年。
スーパーバイザーなのか、アメリカ人もいる。ちょっと太った金髪の白人女性で、上から目線だけど愛想はいい。お子さんと一緒に来日しているらしい。副店長に写真を見せながらそう話している。
風が吹いてきたので、「しゃがんで、何かにつかまって」と注意を呼びかける。
開店前の閉め切った建物の中なのに、ものすごい暴風が吹き荒れる。
風がやむと、お子さんが心配なのか、スーパーバイザーは外に飛び出す。
表に出ると高原の別荘地のようなところ。
石畳の上に細い腕が一本落ちている。リーガンだかキャリーだかのものなのだろう。
母親は狂乱状態で家に駆け込んでいく。
同僚がその腕を拾い上げようとするので、「やめなさい。そのままにしておいた方がいいよ」と注意したのだが、「可哀そうじゃないですか」と拾い上げてしまう。
とたんに風が吹いてきて、腕が同僚の頭をわしづかみにして前後左右にふりまわす。腕の力なのか、風の力なのか。
確か鬼の腕の話は、腕を取り返しに来るんだったよな。と思っていると、ドアがバタンと開いて、リーガンだかキャリーだか、ロングヘアに白いワンピースの美少女が宙に浮かんで現れる。
強風の渦の真ん中に浮かびあがり、こちらを睨みつけた顔には表情がなく、人間というよりは人形のような印象。
安手の漫画なら「そーらおいでなすったな」とあいの手が入るところで目が覚めた。
サッシのしまりが悪くて隙間風が吹き込んでいた。
窓を締め直して二度寝した。
なかなかよい初夢だった。