大阪天満宮の古本市で

出張先でたまたま立ち寄った、大阪天満宮の古本市で、長らく探していたH・スペンサー『第一原理』の訳本をついに発見。それも百円。
『世界大思想全集28 ハアバード スペンサー第一原理』(第1回配本)、昭和2年、春秋社の発行で、訳者は澤田謙。挟み込みの「附録」の他に、なぜか改造社の注文書までついている。
書き込み無し、古いことをのぞけば、文句のつけようのない保存状態である。
探していたと言っても、単に読むためだけならば、大きな図書館でコピーすればよいのだから、見つからないというのは読まずにすませるための言い訳に過ぎなかったわけだ。見つかって、しかも格安で手に入れてしまった以上、もう読まないですますわけにはいかない。
しかし分厚い。ベルクソンは学生時代に熱中したのだそうだが、私はいったいいつになったら読めるのだろうか。