ネットのニュースでこんなのがあった。
http://news.nifty.com/cs/domestic/governmentdetail/kyodo-2010030401000590/1.htm
自民党憲法改正推進本部は4日の会合で、徴兵制導入の検討を示唆するなど保守色を強く打ち出した論点を公表した。これを基に議論を進め、憲法改正の手続きを定めた国民投票法が施行される5月までの成案取りまとめを目指す。論点では「国民の義務」の項目で、ドイツなどで憲法に国民の兵役義務が定められていると指摘した上で、直接的な表現は避けたものの徴兵制復活を思わせる主張を盛り込んだ。
「直接的な表現は避けたものの徴兵制復活を思わせる主張を盛り込んだ」とあるので、ニュアンスに違いがあるのかもしれないが、ちょっと気になるニュースである。
追記
もし、このニュースが本当であるならば、徴兵制のねらいは国防そのものではなく教育にあるのだろう。
自民党改憲案の背景にある国家観、特に、義務を果たさないものに権利は認められないとする国民観を教育することが目的なのだろうと思う。
その他のことは、よく調べてから考える。
仮定の話だが、万一、参院選の争点になった場合、どういう結果が出るのか、日本社会のゆくえを占うことになるかもしれない。
小心な似非リベラリストとしては、こうした非常に大きなテーマが、感情的に議論されることがないような世論であってほしいと願う。
産経新聞
産経新聞が詳しく報じていた。
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100304/stt1003041806007-n1.htm
「天皇元首」「外国人参政権」など検討 自民が憲法改正で論点整理
2010.3.4 18:04
自民党の憲法改正推進本部(保利耕輔本部長)は4日の会合で、憲法改正の論点整理を発表した。天皇を元首と明記することをはじめ、国旗・国歌や外国人に参政権を付与しない規定など、同党が平成17年に発表した新憲法草案に盛り込まれなかった内容が中心となっている。推進本部は「あるべき国家像という学術的・学理的な側面から憲法論議を進めたい」(保利氏)としており、憲法改正手続きを定めた国民投票法が施行される5月までに、「自民党らしさ」を踏まえた改正案の取りまとめを目指す。
論点整理の要旨は次の通り。
第1 総論
一、憲法改正国民投票法の有権者が18歳以上になるため、少なくとも高校で憲法を学ぶ必要がある
一、「日本らしい日本の確立」のために自民党が主張する憲法改正の柱の明確化
一、憲法改正要件を規定する96条の改正から、憲法改正の行動を起こすべき
一、国旗・国歌の規定を置くべきか
第2 各論
一、象徴天皇制を維持した上で、天皇が元首であることを明記するか
一、天皇の国事行為に「承認」の文言は不要
一、国家としての安全保障をどう表現するか。集団的自衛権と国家の同盟関係のあり方を再検討
一、民主主義国での兵役義務の意味と、軍隊と国民の関係を検討する必要があるのではないか
一、外国籍には国・地方を通じて参政権を有しないことを明記するか
一、一院制・二院制の是非を検討
一、軍事裁判所の必要性
共同通信の第一報は「民主主義国での兵役義務の意味と、軍隊と国民の関係を検討する必要があるのではないか」のことを指しているようだ。
さらに追記
新聞などによると、自民党幹事長が徴兵制導入という意図はないと第一報を否定したようだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100304-00000188-jij-pol
しかしながら…、と、なお残る懸念を書き留めようと思ったら、Apemanさんが手際よく書いておられたので屋上屋を架すことは控える。
http://d.hatena.ne.jp/Apeman/20100305/p1
一つ、言い忘れた
ボーガスニュースはまだかっ!