呆れたこと

肉じゃが、豆腐の味噌汁。
この十日ばかりで、都知事の「天罰」発言と並んでいちばん呆れたのは買いだめ騒ぎ。幸い米は地震の前に買ってあったので困らなかったが、牛乳とパンが手に入らない。
ふだんは仕事帰りに買い物をしていたが、ついに出勤時間をずらして近所のスーパーに開店前から行列し、一人一個ずつという牛乳とパンを手に入れた。パンも牛乳もインスタントラーメンもあっという間に売り切れていくのをながめて呆れ返った。
ここは東京だぞ、揺れるには揺れたけれども、ご町内では家屋の倒壊も火災もなかったじゃないか。そりゃあ、鉄道のダイヤは乱れているし、計画がころころ変わる計画停電に翻弄されているが、仕事も生活もなんとかなっている。そんなにあわてなくてもいいのに、と思う。
なかには被災地の親戚か知人に送ろうと思っている人もいたかもしれないけれども、大多数は不安に駆られてのことだろう。
それにしてもあんなに買って食べきれるのだろうか。私の住む地域には周囲にあるのは2DKか3DKの団地やアパートばかりだ。大所帯の家族はそれほど多くないだろう。これで半月ほどして、生ゴミの日に食パンが大量に捨ててあったりしたら、目も当てられない。
せいぜい冷凍保存して、食べ物を粗末にしないように祈るばかりである。