さようなら朝日新聞

我が家でも、家族会議の結果、朝日新聞の購読を取りやめることにしました(というか、つい先ほど妻が「もう朝日なんか読まんっ、不愉快。こんな日和見新聞やめっ!」と宣言したので)。
理由は、教育基本法改正問題についての報道姿勢です。
「新聞は朝日に限る」という祖父の遺言を、孫の私が覆すのは心苦しい気もしますが、こと教育基本法に関する事柄ですので、いたしかたありません。
高等師範学校を出て、戦前は旧制中学の教師をしていた祖父は、務台理作氏と交流があったようで、父の記憶によれば、敗戦直後の一時期、祖父は外出から帰宅すると、頻繁に「務台君はよくやっている」と話していたそうです。
長いこと、なんのことやらわからなかったのですが、祖父が「務台君」の話をしていた時期は、父の記憶が正しければ、務台理作氏が教育刷新委員会のメンバーとして旧・教育基本法制定に尽力していた時期に重なります。
戦中に教師を辞め家業を継いでいましたが、生涯、教育への関心を持ち続けた人でしたから、泉下の祖父もきっと、孫の僭越な判断を快諾してくれるだろうと思います。
私もいずれ、あの世に行くことでしょう。その時は「お祖父ちゃん、ごめんね。朝日新聞がバカだから読むのやめちゃったよ」と言うつもりです。