きな臭いニュース

Web東奥・ニュース/20081003 より。
「埼玉県、靖国解禁の答弁書配布 公立小中学校に」と題した記事。
http://www.toonippo.co.jp/news_kyo/news/20081003010010171.asp

 埼玉県教育局が7月、国公立学校主催の靖国神社訪問を禁じた1949年の文部事務次官通達を「失効している」とした政府答弁書を、県内のすべての公立の小中学校に配布していたことが3日分かった。高橋史朗教育委員長が同日の県議会本会議の答弁で明らかにした。

 高橋氏は「通達が知られていないため学校主催で靖国神社護国神社などを訪問してはいけないとの認識があるとすれば、誤解のないよう適切な対応が必要。高校にも校長会議を通じて周知徹底を図る」と述べた。

 高橋氏は「新しい歴史教科書をつくる会」の元副会長。すでに同会は退会している。

 文部科学省は、都道府県教委を対象とした小中学校の新学習指導要領の説明会で他の資料とともに答弁書も配っており、埼玉県はこの資料一式を配布した。同県によると、北海道や神奈川県でも資料一式を配布したという。


共同通信社

京都新聞山陽新聞にも同記事がありました。
共同通信埼玉新聞の元記事が見当たりません。
どなたかご存知でしたら教えてください。
また、「1949年の文部事務次官通達を「失効している」とした政府答弁書」も未確認です。

記事は見つかりました

親切な方に教えていただきました。
Web埼玉
http://www.saitama-np.co.jp/news10/04/04x.html
47News(共同)
http://www.47news.jp/CN/200810/CN2008100301001017.html
共同通信の記事は上記と同じなので、埼玉新聞の記事を貼り付けます。

2008年10月4日(土)

靖国訪問は可能」小中に答弁書配布 県教育局象
 
 新学習指導要領の説明会で、県教育局が県内すべての小中学校に対し、「学校行事の一環として、歴史や文化を学ぶ目的で靖国神社を訪問してもよい」とする政府答弁書を配布していたことが3日、分かった。加藤裕康県議(自民)の県議会一般質問に高橋史朗県教育委員長が答弁した。「訪問を促す」との指摘もあり、賛否の議論を呼びそうだ。

 県義務教育指導課によると、旧文部省は1949年、学校が主催して靖国神社護国神社戦没者を祭った神社を訪問してはならないとする事務次官通達を出した。だが、文部科学省は今年6月に開かれた都道府県教委向けの新学習指導要領の説明会で、同通達の一部は失効したとする政府答弁書(2008年5月27日付)を配布。

 それを受けて、県教育局は7月に開いた小中学校教員を対象とする新指導要領説明会に使う資料として、同答弁書を事前配布した。高橋教育委員長は3日、「高校についても校長会議を通じて周知徹底を図りたい」と答弁した。

 同課は「文科省から送られてきた資料を配布しただけ。(学校行事としての靖国神社への訪問を)奨励もしないし、奨励しないこともできない」と説明している。一方、共産党県議団の柳下礼子団長は同日、「事実上、学校現場に訪問を促す圧力となる」とする談話を発表した。

「県教育局象」というのが、お茶目ですね。
こういうときに「スイーツ(笑)」とか言うのでしょうか(違う?)。

続報

謎の「政府答弁書」について、ご専門の方が書いておられます(素人が推測でモノを言わなくてよかった)。
http://koyasu.jugem.jp/?eid=1425
この件にご関心のある方はご一読ください。