電車で雑誌を読んでいると、知人のインタビュー記事が載っている。「本当にやりたいことにこだわって」という見出しがついていたが、若いころの彼を多少は知っている僕としては、はて?メジャーデビューは彼の夢だったかも知れないが、本当にやりたいことだけにこだわり続けたと言えるだろうか、それは苦節何十年でついに夢を実現云々、というような話としてまとめたがっているインタビュアーの側の理解であって、彼自身はどうたったのだろうか?と疑問に感じる。けれどもすぐに、自分も彼のことをわかっていたのと言えるのかと自問して、どうも不確かなようだと思う。電車を降りるとすぐに彼の家で、彼と彼のバンド仲間が集まっている。ケーキ屋さんに話を付けなければ、と相談している。代々木から渋谷に抜ける通り沿いにあるらしい(原宿という地名が夢の中で思い出せない)。
最近、病気で倒れる人が多い。
夢に出てきた知人の奥方は僕の旧友で、僕の妻が野獣だとすると彼女はサイボーグというくらいにこれまた強靱な意志と体力に恵まれている女傑なのだが、寄る年波のせいか、このあいだ過労でぶっ倒れた。半月くらい寝込んでいる。
半年くらい前に彼女の母上がくも膜下出血で倒れて寝たきりになり、たいへんだねと話していたら、僕の妻の父上も入院。こりゃ他人事じゃないやと思っていたら、課外活動で頼りにしている別の知人の弟さんが不慮の事故で入院、一時はかなり危ない状態だった様子。つい先日はネットを拝見していた方のお連れ合いが非常に危険な状態になったという悲痛な報を読んだ。
たいへんな思いをされている方々に比べて、昨秋、階段を一階分転落したのに、腕がしびれる程度ですんでいる自分は悪運が強いというべきか。