新書のフーコー論

ミシェル・フーコー: 近代を裏から読む (ちくま新書)

ミシェル・フーコー: 近代を裏から読む (ちくま新書)

買ったばかりだが、面白くてざっと読んでしまった。最近の新書は粗製乱造が目立って食傷気味だったが、この本はよくできている。
『監獄の誕生』を中心に、フーコーの思想の核心に迫った本。フーコー論はいろいろ読んだが、本書ほど著者のフーコー理解を明快に示したものはなかった。著者としても会心の出来ではなかろうか。