出張・仙台

仕事で妻と仙台に行ってきた。
仙台駅は震災の時には屋根が落ちて、その映像に仰天したものだったが、すっかりきれいになっていた。

仙台に行くのは初めてだったが、繁華街は賑わっていて、さすが東北の首都という感じがした。
母の郷里の秋田の山奥と違って、東北といっても大都会。東京と違うのは、街並みがきれいなこと、それに美人が多い(妻には内緒だ)。
比較する意味はないが、印象としては鎌倉と博多を足して二で割らない感じ。都会だけれども古都の風情も残っていて、すっかり気に入ってしまった。
仕事の話は省略。現地に行ってこそわかることもあり、ま、いろいろ有益だった。
仕事を予定より早めに切り上げることができたので、空いた時間で芭蕉ゆかりの名所・松島を見物に行った。
仮面ライダーの電車が走っていた。

他にも石ノ森キャラがたくさん車体に描かれていた。
そういえば、石ノ森章太郎宮城県の出身だった。
自分たちは松島海岸駅で下車したが、運行はその一つ先の駅までで、そこから先はバスで振り替え輸送だと案内があった。あとになって、震災の時に列車が津波に流されたのがこの仙石線だったことを思い出した。
風は強かったが、よく晴れていたので松島は美しかった。
震災の時には私の身長くらいの津波がきたそうだが、ほとんどの店は改修して営業していた。
痛風のため控えていたが、名物というので焼き牡蠣を食べた。久しぶりの牡蠣の味で美味しかった。
こういうとき妻はけっこう小ぎれいな店に入りたがる、私はといえば、おばあちゃんがお孫ちゃんをあやしながら店番している売店で食べたかったのだが、妻に従った。
もう午後遅い時間だったが、最終の遊覧船があるというのでそれに乗った。

妻はカモメに餌(かっぱえびせん)をやって満足していた。
妻は野生動物とは相性がよいのである。
列車の時間待ちに入った駅前の喫茶店で、昔は景気がよかったが近頃はさっぱりというマスターの愚痴を聞きながらコーヒーを飲む。
夜遅く、へとへとになって帰り着いた。
お土産は定番の笹かまぼこ。実家の母も喜んでいた。
おしまい。