共通の悩み

id:sarutoraさんの日記に

「すでに買った本をまた買ってしまう」というのは、ある年齢を超えた方々の共通の悩みだと思いますが(そうですよね?)「すでにブクマした記事をまたブクマしようとしてしまう」というのも、それに近いという気がする。
http://d.hatena.ne.jp/sarutora/20050912

とあった。
私などはもう二十歳のころから繰り返している。買った本は必ず読む、ことをしていないからだ。
書店である本を見つけたときに、どういうわけか、読みたいと思っていたことまでは思い出せるのだが、読んだのか、買ったのか、ということは思い出せないことが多い。
しばらく書架の前で硬直し、店員氏にうさんくさい目で見られた挙げ句、買ってしまう。
そして自宅の本棚を整理しているときに同じ本があることに気付くのだ。
見せしめのためにモリエール人間ぎらい (新潮文庫)』を3冊、書棚の目立つ位置に並べてあるが、全然効果はない。
ついこの間も丸山真男日本の思想 (岩波新書)』の3冊目を買ってしまった。3冊はさすがに珍しいが2冊ならざらにある。新しいものでは大塚英志「おたく」の精神史 一九八〇年代論』が2冊ある。講談社現代新書はカバーデザインを最近変えたので、注意しないとこれからもやりそうだ(デザイン変更、それがねらいか?)。
高い本がないのは懐がさみしいからでその分実害が少ないのは不幸中の幸いだが、この間フーコー監獄の誕生 ― 監視と処罰』を買おうとして、ちょっと持ち合わせがなく、帰宅してから書棚の真ん中に同書がドーンと鎮座ましましているのを見つけたときにはヒヤリとした。
ブックマークについては、はじめたばかりなのでまだ大丈夫だと思うが、内心すでにかなり不安である。
と、ここまで書いて思い出した。『暴力批判論 他十篇 (岩波文庫―ベンヤミンの仕事)』も2冊あるのだった。