シソ餃子

シソ餃子、冷や奴、トマトとブロッコリのサラダ、ホウレン草のお浸し、ワカメのみそ汁。
今年はベランダのシソが3本、見事に大きく厚い葉をつけてくれた。
昨日の朝、水をやりにいったら、虫が食っているのを発見。例年より早く育ってくれたため、全体から見れば被害は軽微だが、放っておくわけにはいかない。
肉眼で確認できた4匹のうち、3匹までは割り箸でつまんで捨てた。だが、1匹は身のこなしの軽い奴で、探索の手を逃れた。
かかる上は、虫より先に食べるほかない。ここ数年、虫に食い荒らされて涙をのんでいたが、今年こそは私が食べる。
そこでシソ餃子。肉は御法度なのだが、今日だけ解禁。
シソ餃子は、これまでは具をシソでくるみ、それをさらに餃子の皮で包んでいたが、このやり方だと手間がかかる。しかも今年のシソの葉は厚いだけに硬い。
そこで、シソの葉はキャベツ、椎茸とともにみじん切りにして豚挽肉に混ぜてこねてみた。醤油少々とこしょうを振り、さらに混ぜ合わせる。こうしてできた具を大判餃子の皮で包んで中華鍋へ。中火で片面に焦げ目が付いた頃合いを見て裏返し、水少々をふってから蓋して蒸し焼きに。
ニンニクも生姜も使わなかったが、シソの香りが豚肉の脂っこさを引き締め、椎茸と醤油が肉まんのような旨味を引き出してくれた。
焼き加減もとても上手くできたので、妻も私もたいへん満足。

補足

自慢ついでに、以下に、説明不足の点を補足してみます。
例えば、シソの葉で具をくるまなかった理由、「手間がかかる」としていますが、本当はそうではない。シソの葉でくるんで、それをさらに餃子の皮で包むと、シソの葉が邪魔して餃子の皮がぴたっと閉じられず、加熱中に口を開けてしまうことがあるからです。
そこを上手に乗り切るためには、シソの葉を餃子の皮より一回り小さく切り調えておかなければなりません(自家栽培なのでシソの葉の大きさはまちまちですし)。それが「手間」だということです。
「そこで、シソの葉はキャベツ、椎茸とともにみじん切りに」したわけですが、これも文章に忠実にイメージすれば、ソの葉、キャベツ、椎茸という3つの具材をいっしょにみじん切りしたようにも取れるはずです。もちろん料理を作り慣れた人であればそんなことはしないだろうから端折ったわけですが、正確さを期せば「シソの葉はキャベツ、椎茸と同様にみじん切り」と書くべきでした。しかし、それも実は大雑把な表現です。実際は、シソの葉は包丁でまな板の上で千切りにし、それをさらに90度向きを変えて刻みました。キャベツと椎茸はスライサーを使って、千切りのように長くならないように角度を工夫しながら薄切りにしたものをそのまま使っています。
「こうしてできた具を大判餃子の皮で包」む時には、腰が痛くならないように台所兼食堂の椅子に腰を下ろして、小鉢に指をしめらす水を用意しました。皮が20枚ありましたから、ボールの中の具をスプーンで4等分し、一つのブロックで5枚の皮を使うように注意しながらやりました。
こうして包んだ餃子を「中華鍋へ」って、もちろん、鍋には油をひいて熱してあります。その火加減は、と言われると、餃子の皮がいきなり焦げてしまわない程度、としか言いようがありません。
「中火で片面に焦げ目が付いた頃合いを見て裏返し」たのは、僕が、両面に焦げ目が付いている方が好きだから、という理由と、火の通り具合を気にしてのことと、両方です。
「水少々」は50cc。これはたまたま計量カップを使ったので憶えていました。
ちなみに、うちの中華鍋では一度に10個がギリギリなので、加熱は2回に分けました。
これでもまだ足りません。
具をかき混ぜたのは素手かスプーンか、餃子の皮を閉じる時の指の力の加減、包み方、指をしめらす水を用意したのはなぜか、その水を入れた小鉢はどうしたか(冷や奴を入れるのに使いました)、謎だらけです。
それでも、料理を作り慣れた方なら、最初の文章で十分わかっていただけるはずです。
それにしても、言葉で説明するということは、なんとも面倒くさいことです。