不吉な印象

昨日一日、この事件が気になって仕方がなかった。
「失踪の酒井法子さん 山梨・身延山付近で携帯の電波途絶える」8月5日12時24分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090805-00000546-san-soci
酒井法子氏については、人気のあるアイドルだったこと以外はほとんど何も知らない。歌っていた歌も、出演したドラマも覚えていない(もっとも台湾や中国で人気だとか、そういうニュースは知っていたのですが…)。それなのに、たいへんな大事件になってしまったものだと心配している。
はて?これはどうしてだろうと考えてみたら、もう一つの事件、矢田亜希子氏の夫が麻薬でつかまった事件と頭のなかで混合されていることがわかった。
つまり、私の頭のなかでは、人気のある美人女優の夫が麻薬で逮捕され、彼の出入りしていたマンションの一室からは女性の変死体が発見。夫の逮捕にショックを受けた女優が子どもを連れて失踪した、という話に合成されていたのだった。
もちろん、すぐに気づいた。というより、そもそもまったく混同していたわけではなく、ちゃんと二つの事件を分けて理解していたはずなのだが、矢田亜希子氏についても、酒井法子氏の場合と同様に、ほとんど知らない人(アヒルのCMに出ていたと言われればそうだったかなと思うくらい)だったためか、私の頭のなかでは両事件の個別性が薄れて癒合してしまったのだろう。そのために実際以上に何かたいへん悲劇的な事件が起きつつあるような、不吉な印象が膨らんでいったのだろう。
このような連想が働いたのは、この半月ほどドストエフスキー『悪霊』を読みふけっていたために、そうした想像力が刺激されたのかと思ったりしたが、なんと、そうではなかった。
昨夜、テレビニュースを見ながら妻がこう言ったのである。
「ねえ、のりピー、まだ見つかっていないんだってさ。早まったことしなきゃいいけど。もう、1人死んでいるからねえ。」
つまり、妻も私と同じように、二つの事件の印象が入り混じっていたのだった。
これは人気女優の夫が麻薬・覚醒剤で逮捕という、よく似た報道のされ方だったためなのだろうか。
あるいは、夫婦そろって呆け中年ぶりが板に付いてきたということか。

続報

酒井法子さん>10歳長男は都内で見つかる
8月6日22時59分配信 毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090806-00000136-mai-soci

 親族から捜索願が出されていた歌手で俳優の酒井法子さん(38)の長男(10)が6日、東京都内で無事でいるのが確認された。警視庁赤坂署は引き続き、酒井さんを捜している。

息子さんは無事だったらしい。よかった。
この失踪事件に関連した記事の一部に真如苑のことを問題視しているような発言を見かけたが、あそこは真言宗からの分派のうちではかなりモダンな部類で、教義上もそれほど奇矯な説を唱えているわけではなかったと記憶している。

どんどん悪い方へ

酒井法子容疑者に覚せい剤容疑で逮捕状2009年8月7日(金)11時42分配信 読売新聞
http://news.nifty.com/cs/domestic/societydetail/yomiuri-20090807-00393/1.htm

 女優の酒井法子容疑者(38)が行方不明になっている問題で、警視庁は7日、覚せい剤を所持していた疑いが強まったとして、覚せい剤取締法違反容疑で逮捕状を取った。

 捜査関係者が明らかにした。

 酒井容疑者の夫の自称プロサーファー高相祐一容疑者(41)が今月3日未明に同法違反容疑(所持)で警視庁渋谷署に現行犯逮捕されており、同署は同日、東京都港区内の高相容疑者の自宅などを捜索していた。

 酒井容疑者は4日夕、山梨県南部で携帯電話が一時電源の入った状態になったが、その後は電源が切られ、連絡が取れない状態になっている。酒井容疑者はまだ見つかっていないという。見つかり次第、身柄を拘束する。

あららあ、どんどん悪い方へ転がっていく。