携帯カンニング騒動

すでに識者の方々がコメントされているので屋上屋を架すようなものだが…、ばっかばかしい。
たかだかカンニングにテレビも新聞も大騒ぎだ。
第一、逮捕とは大げさな。見つけだして「コラッ!」て叱ればすむことだろうに。
逮捕容疑は偽計業務妨害とのことだが、そもそもカンニングを監視・摘発して試験の公正さを保証するのも試験を課する大学側の業務なのだから、業務妨害にはあたらないのではないか。何のための試験監督なのか。用紙配布係か。
妻の故郷に「目ぇはつらんかざいか」(目は顔の飾りですか)という言い回しがあるのだそうだが、まんまと出し抜かれた大学にそう言ってやりたい。
卒論指導もいい加減、修論はポエムか感想文、博士論文と言ったってコピペの切り貼りという昨今の大学で、試験監督の目を盗もうと知恵を絞る受験生と、そうはさせじと目を光らせる教員との対決は、学生と教師の唯一の真剣勝負の場であり、崇高にして貴重な教育の瞬間ではないのか…、と言いたくなるほどであるが後難が怖いので言わないでおこう。
カンニングはずるいことだろうし、ルール違反でもあるだろう。しかし、すぐにばれるような間抜けな方法をとった青年を袋叩きにすることに何の意味があるのか。
本当にあくどい人間ならもっと狡猾にやるだろうさ。そもそもカンニングなどという、知恵も技術も度胸も必要な苦労はあえてしないだろう。
それにしても、あんな短時間であんな長文を、しかも親指一本で(?)よくも打ち込めるものだなあ。今どきの若者はすごい能力を持っているものだと、オジサン感心しました。