たいへんな週末

たいへんな週末だった。以下、個人的な愚痴。
木曜夜、職場に実家の老父から、母が高熱を出して寝込んでいるという電話があって、とるものもとりあえず実家に駆け付けた。前日から風邪気味で病院に行って薬をもらってきたが、その後、熱が上がって寝込んでしまったのだという。おそらくただの流行り風邪だとは思うのだが、なにぶん両親とも高齢であるから万一のこともある。おまけに父は家事にうとく、母が寝込んでから食事もとっていないという。父は元気なころは手の込んだ料理を作ったりしたこともある人なので、やり方が分からないというより看病疲れで気力がわかないらしい。
その日は連絡が遅かったこともあって、実家近所の商店は閉まっており、コンビニ弁当にレトルトのおかゆ、インスタントのスープなどを買い込んでいったが、母は熱が高くて冷たいものが食べたいという。コンビニ弁当とスープは父に食べさせ、プリンやゼリーを仕入れにまたもコンビニに走る。プリンとジュース(ビタミン飲料)を口にさせ、薬を飲ませて寝かせる。
その後も、一時間おきに「熱い」と言って起きるのでジュースを飲ませ、おしぼりを取り換えるなどして朝まで過ごす。
金曜の朝は少し熱も下がり、後で病院に行くというので、着替えをしに始発のバスで自宅に帰る。実家に電話したところ、もう大丈夫だというのでそのまま仕事に出たが、一晩たって土曜の朝に電話したところ、母は病院に行く力もなく寝込んだままだという。近所の総合病院に電話で相談したが、ベッドの空きがないと言われてあきらめたらしい。放ってはおけないのでまた実家に。朝と昼は、父は木曜に買い込んでおいた稲荷寿司や菓子パンで食いつなぎ、母はレトルトおかゆを食べたらしい。幸い食欲が出てきたようで煮物を食べたいという。
台所をチェックすると、鍋の中で味噌汁が腐っており、冷蔵庫には古くなってしなびた野菜が…。看病疲れで父まで倒れてしまっては手も足も出なくなる。病気のことはわからないが衛生状態の改善はできると思ったので、鍋や食器を洗い、古い食材は片っ端から捨て、汗の染みたパジャマや下着を洗濯機に放り込み、その間にスーパーへ買出しに。鶏肉、大根、厚揚げの簡単な煮物をきれいにした鍋でつくり、他にイチゴを食べさせる。乾いた洗濯物を取り込んで帰宅。
今日(日曜)は、もう大丈夫だろうと思っていたが、念のため電話をしたら、父が食べるものがないのでラーメンを買いに行こうとしているところだという。父も顔色が白くなるほどへろへろだったのに雨のなか買い物に行かせるのは、どうも剣呑な気がする。あわてて、今行くから待ってろと言い、バスを三本乗り継いで実家に。
ラーメンが食べたいと言っていたので昼食にタンメンを作る。それから台所をチェックすると、前日に炊いておいたご飯が手つかずのまま電気釜に残っている。どうやらご飯があるのを忘れていたらしい。おやつにキウイのヨーグルト和え、夕食用に麻婆豆腐と野菜スープを作り置きし、冷蔵庫に補充した新しい食材のメモを作って帰宅。ちゃんと読んでくれれば明日一日は食事に困らないはずなのだが。
さすがに私もくたくたである。明日は母が元気になってくれることを祈りたい。
親父も、子どものころに食べさせてくれた鯉のから揚げの中華あんかけなんて難しいものはいいから、インスタントラーメンくらい自分で作ってくれよ。
八十過ぎだからもう無理かなあ。
地元商店街がさびれて、小人数分でも出前をしてくれた店がつぶれてしまったのも痛い。
自宅ではハンバーグ、サラダ(レタス・トマト)、冷や奴、味噌汁。