中村雄二郎によるライプニッツ

中村雄二郎『問題群』より、モナドジーの要点。メモのみ。

すなわち、すべての実体は、デカルトの物質のような延長ではなく、力を本質として活動するものであり、それ以上分割できない独立した個体つまりモナド(単子)でなければならない。この互いに独立した個体的存在であるモナドは、表象と欲求という二つの働きを持っている。ここで表象とは、宇宙を自己のうちに映し出す作用であり、それに対して、欲求とは、常に新しい表象を求めていく傾向である。そして、さまざまに異なる無数のモナドは、無意識な暗い表出を持つ眠ったモナド(物質)から、この上なく明るく判明な表出を持つ最高のモナド(神)に至るまで、連続的、段階的な系列をなしている。われわれの住む現実の世界とは、そのようなものにほかならない(『モナドジー』)。