累の怪談と地獄極楽巡り

今夏、『死霊解脱物語聞書』でご一緒にお仕事をさせていただいた小二田誠二先生が、また新たなイベントを催されます。

 一昨年の須弥山儀講座以来、二度目の、酒瓶神社祭礼の夜の特別講座を開催します。
 黄表紙の祖、恋川春町と須弥山儀で有名な小島龍津寺には、閻魔様をはじめとする十王の像と、地獄極楽の掛け軸があります。これらは、人間が死んだあとどうなるのかを分かりやすく説明するための「教材」でした。
 江戸時代を通じて最もよく知られた怪談、累(かさね)の物語のなかにも、怨霊に導かれて地獄や極楽を巡る話が出てきます。これも、怖がらせるだけで無く、この世で正しく生きていくための教訓です。
 ところで私はこの夏、累怪談の原典である『死霊解脱物語聞書』を刊行しました。せっかくの機会なので、御縁のある龍津寺さんで、ご住職と一緒に江戸時代の人たちにとっての死後の世界とか、現代の私たちの生き方とかを語り合ってみようと思っています。

酒瓶神社、恋川春町、須弥山儀、十王像、地獄極楽図…、これだけならぶと小島龍津寺とはどんなところなんだろうと妄想がふくらみます。
詳細は下記の小二田先生のブログをご参照ください。
http://blog.goo.ne.jp/koneeta/e/6be5a577ff5aa760aef3b2b5691aa8ae
私もなんとか都合をつけて参加しようと思います。