皿うどん、わかめの味噌汁、胡瓜の塩揉み。
起死回生の秘策のつもりで、あちらにもこちらにも不義理を重ねて取り組んでいた仕事が奮闘努力のかいもなく頓挫しかかって、涙目になりながら蜘蛛の糸にすがって立て直しを図っている。
マチュアリズムでできることとできないことの境界というものがあり、今回、その境界がよく見え、しかもそれを強引に突破しようとしているため、とんでもない負荷がかかっている。
ほとんど気力だけで持ちこたえている。
毎日、ジェットコースターにしがみつきながら古本の山と格闘しているような有様で、ブログをかく余裕もなかったのだが、今朝は予定より早く目が覚めてしまったので、こうして久しぶりに更新する。
人文科学の基礎は語学と歴史とアレである。アレはなんと言ったらいいのか、教養というのも違うような気がするし、百科全書的知識というわけでもないのだが、テーマにかかわる広範囲な情報を集め、その適否を判断するための基礎知識とでも言えばいいのか、文献学とか書誌学とか取材学とか言ってもちょっと違うアレである。ともかくアレをなめてかかるととんでもないことになる。
今やっている仕事が無事に終わっても、次も次も、アレが必要な仕事ばかりだ。
美味しいものを作りたいという気持ちだけでは料理はできない。安くて新鮮な材料と調味料をそろえ、きちんと下ごしらえして、食材と調味料の分量のバランスを考え、段取りを組み立てながらやらないと晩ご飯はできない。
新鮮で美味しい材料は高くて使えない以上、毎晩、無意識にやっていることを、もっと自覚的にやらないとだめだと痛感した。
なんだか上手く言えないが、出かける時間になったのでここまで。
皆さん無事息災でありますよう。