盾と矛の話

儒家は尭舜の治を誉めたたえるが、尭と舜は両立しない。
韓非子 (第3冊) (岩波文庫)』より。

舜を賢とせば、則ち尭の明察を去り、尭を聖とせば、則ち舜の徳化を去らん。両つながら得べからざることなり。

このあとに有名な矛と盾のたとえ話が続く。
明治維新で尊皇派と佐幕派が血で血を洗う暗闘を繰り広げたのはご存じの通り。
この矛盾を解消するためによく持ち出されるのが「伝統」だ。