きりたんぽ鍋(鶏肉・椎茸・舞茸・ゴボウ・白菜・ネギ・春菊・豆腐)。
明後日は引っ越しなので、冷蔵庫のなかのものをできるだけ片付けておかなくては、とがんばったのだが、まだ白菜が半株残っているのに気がついた。この間の特売で買ったやつだ。すっかり忘れていた。

今日の朝ご飯

私の朝ご飯は妻の残り物である。実は、ふだん朝はひどく苦手で食欲もないので、牛乳入りコーヒーだけということも多く、妻の食べ残しをちょっと口にするだけというのは不満でもないし、私にとっては合理的である。
そもそも、このような習慣ができたのも、私が言いだしたからだ。結婚当初、妻は朝ご飯を作ってくれた。パンとベーコンエッグとか、トーストとスクランブルエッグとか、休みの日にはフレンチトーストとサラダとか、そういうメニュー。初めのうちこそ、「わぁ!ホテルの朝食みたいだ」と歯の浮くようなお世辞を本気で言っていたものの、朝はとにかく食欲がない。残せばいいのだが、子どもの頃、出されたものは残さず食べるよう親にしつけられていたので、ついそうしてしまう。食べ終わるのに一時間近くかかることもあった。
それでは非効率だと、実は朝はあまり食べられないのでコーヒーがあればいい、と申し出たのだった。以来、妻は私用にコーヒーを余分に淹れてくれるだけになった。
しかし、時々は妻が食べきれなかったサラダやパンが残されていることもあって、そういう時はそれを食べる。食べ残しと言っても私用に取り分けられている。今朝はシュークリームが一個、残っていた。こんな美味しいものを僕のために残しておいてくれるなんて何て優しいのだろう、と感謝しながら手に取った。妙に軽い。よく見るとシューが割られていて、中身のクリームがごっそり抜き取られている。何だ?と思いながらもシュー皮だけ食べた。
あとで聞くと、妻はシュークリームの中に入っているカスタードクリームは大好きだが、シュー皮は嫌いなのだそうだ。そこでなかのクリームを抜き取りパンに塗って食べ、皮だけ残しておいたとのこと。それにしてもなあ、と、ちょっとだけ思った(…と書いていたら、妻が突然部屋に入ってきてびびった…)。