伝説

「厚木病院」取り壊しへ

ショッキングなニュースを共同通信が伝えている。 「心霊スポット」を壊し公園にhttp://news.nifty.com/cs/headline/detail/kyodo-2010043001000646/1.htm 神奈川県厚木市は30日、「心霊スポット」として知られ、ぼや騒ぎや不法投棄などが問題になっている…

わらし様はご無事か?

たいへんなことになった。

福岡大学の怪談

福岡土産がもう一つあったので、忘れないうちに書き留めておこうと思う。 姪っ子から聞いた学校怪談である。 場所は福岡大学の校舎。

『霊感少女論』の怪

何気なく『霊感少女論』という本を読み返していたが、奇妙な記述があるのに気づいた。

祝融氏

岩波文庫版の古風な訳語につっかえながらドストエフスキー『悪霊〈第3-4〉 (1959年) (岩波文庫)』を読み始めたのだが、ようやく半分まで読んで、第三分冊を開いた途端、「祝融氏」という単語が出てきたのには驚いた。 また夏の間じゅう、方々の町や村で祝融…

1985年の「共同幻想」

昨日、内輪の勉強会で発言した要旨。

「人身御供」論について

ずいぶん前に買って、読んでそれなりの感銘を受けた本がある。神、人を喰う―人身御供の民俗学作者: 六車由実出版社/メーカー: 新曜社発売日: 2003/03/30メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 42回この商品を含むブログ (13件) を見る非常に面白い本で、また…

天狗の起源

天狗はどこから来たか (あじあブックス)作者: 杉原たく哉出版社/メーカー: 大修館書店発売日: 2007/10/01メディア: 単行本 クリック: 15回この商品を含むブログ (8件) を見るこれは実に面白かった。 面白いだけではなく、長いこと首をひねっていた天狗の起源…

鼠と大黒

昨日は、いろいろあった心配事のうち半分くらいは片づいたので、ぐっすり眠れたが、ああしまった、年賀状を出していない。 そこで来年の干支の鼠について調べようと、南方熊楠『十二支考〈下〉 (岩波文庫)』を探しているのだが、見つからない。かわりに『南…

怪獣探検珍道中記

著者は同世代。こういう浮世離れした話が好きな人が多いのはどういうわけだろう、と思いながら読む。怪獣記作者: 高野秀行出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/07/18メディア: 単行本 クリック: 8回この商品を含むブログ (23件) を見るベテランジャーナリス…

ホワイトハウスの幽霊

以下、記録のため、http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071028-00000034-jij-intより。 ホワイトハウスに幽霊?=ブッシュ大統領の娘が米誌に「怖い」 (時事通信社 - 10月28日 17:11) 【ニューヨーク28日時事】ホワイトハウスで幽霊の歌を聞いた−。ブッ…

斎藤朴園が続従の妻

ある方よりお尋ねがあったので。

一人多い客

先日、大伯母の通夜に参列した。 母が、足の腱を痛めたので、急に代参することになったのである。礼服のズボンがきつい。フー。

韓の痕跡

一読して興奮してしまった。 http://d.hatena.ne.jp/Arisan/20070707/p2 この記事、Arisanさんは「たんなる想像」とご謙遜なすっているけれども、たいへんな着眼なのではないでしょうか。

友人から聞いたのだが、最近の都市伝説に「カネボウさん」というのがあるらしい。 以下、友人のメールから無断孫引き。 化粧品の訪問販売が盛んだった頃、ベテランの営業女性が新人の営業に成績を抜かされた。 ベテランの女性はノルマをこなしたが、成績を更…

友人からのメールの抜粋。 長津田の近く『いぶき野』という場所に『泣き坂』という地名があるそうです。処刑場の跡らしく見送りに来ていた家族が泣きながら見送ったことからついた地名だとか。いろいろ話があるみたい。

印旛沼の川蛍

以下は、数年前に読んだ本からの抜き書きに手を加えたものです。本の話題がないのも格好が悪いので、アリバイづくりのために掲載しておきます。

伊香保神社の祭神

ここのところ働きづめだった妻のご機嫌を取るため、群馬県伊香保温泉に一泊旅行をしてきた。

昨日付け「河童と幽霊」を読んでくださった方へ

森さんという方から考えさせられるコメントをいただきました。 どういう方なのか存じ上げませんし(僕が失礼にも忘れているだけかも知れません、その際はご連絡ください)、コメント欄での短い言葉をもって一人の人の意見が尽くされているとみなすことはでき…

河童と幽霊

公開中の映画『妖怪大戦争』で、川姫という娘カッパの美少女ぶりが評判なのを聞いて、利根川のネネコを思い出した。

吉原の怪談3 吉原の化物

あれこれ読んでみたが、吉原を舞台にした江戸怪談は意外に少ない。 昨日書き留めておいた遣り手の折檻に関連してもう一つ。落とし話のようだが、実話のような印象がある。

吉原の怪談2 中万字屋の幽霊

明和5年〜文政5年ごろの話。太田南畝の見聞記録より。

吉原の怪談

故・杉浦日向子氏を偲んで、吉原の怪談を。

ひとつの仮説(ハーン「雪女」の謎3)

民間伝承の雪女たちに戻ろう。七人の雪女が登場しているが、彼女たちは名前は同じでも演じている役割はそれぞれ違う。

「雪女」と「鶴女房」(ハーン「雪女」の謎2)

ハーン「雪女」とは、「鶴女房」型異類婚姻譚のストーリーを、西多摩郡調布村を舞台にして、積雪地帯で語り継がれてきた妖怪「雪女」に演じさせたものだったのではないだろうか。これが考えられる第一の仮説である。

ハーン「雪女」の謎1

ハーン(小泉八雲)の「雪女」は、当然のことながらラフカディオ・ハーンという文学者による怪奇文学である。しかし、日本を舞台にしたハーンの怪奇文学は、明治の頃までに伝えられていた日本の怪奇民話や怪奇文学を彼(と妻・小泉節子)が再話したものであ…

処女鬼神

「処女鬼神」という言葉がある。直訳すれば未婚女性の死霊という意味である。 「処女鬼神」とは、韓国(朝鮮)で語り継がれてきた民間伝承で、女が未婚のまま死ぬと祀られぬ怨霊となってこの世をさまよい歩くと信じられていたという。

牡丹燈籠

こう蒸し暑いと本など読む気も起きないので、落語のCD(『古今亭志ん生名演集十二』)を聴いたりしていた。 八つの鐘が忍ヶ岡に響いて聞こえますと、一際世間がしんといたし、水の流れも止り、草木も眠るというくらいで、壁にすだく蟋蟀の声も幽かに哀れを…

『呪怨』感想文

結局これはお化け屋敷です。

林道義氏による河合中空構造論批判

河合氏の中空構造論に対しては林道義氏が『日本神話の英雄たち』で面白い指摘をしている。